『シャイニング』も好きだし、キューブリック監督も好きなので、その続編を観られるとなれば喜ばしい限りである。
『ドクター・スリープ』 これが続編? 特殊能力が増えすぎて・・・。 監督:マイク・フラナガン 出演:ユアン・マクレガー カイリー・カラン レベッカ・ファーガソン |
スティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督が描いた傑作ホラー『シャイニング』の40年後を描いた続編。
雪山のホテルでの惨劇を生き残り、大人へと成長したダニーを主人公にして、新たな恐怖を描く。
大人になったダニーをユアン・マクレガーが演じる。
監督・脚本は『オキュラス 怨霊鏡』『ソムニア 悪夢の少年』やキング原作のNetflix映画『ジェラルドのゲーム』のマイク・フラナガンが務める。
2019年製作/152分/PG12/アメリカ
原題:Doctor Sleep
配給:ワーナー・ブラザース映画
40年前に雪山のホテルで父親に殺されかけたことがダニーはトラウマになっていて、人を避けるようにしてずっと生きてきた。
同じ頃、彼の周囲では子供ばかりを狙った殺人事件が連続して起きていた。
ダニーは自分と同じような特殊能力によって、その事件を目撃したという少女のアブラと出会って、事件の真相を探る。
二人は、あの惨劇が起きたホテルにたどり着く。
キューブリック監督の名作『シャイニング』の続編であり、評判も結構良かった作品であったため楽しみにしていたが、冒頭とラスト以外は「んん?ちょい意味わからん。どこがシャイニングの続編やねん」とずっと思いながら観ていた。
『シャイニング』の続編として、原作者のスティーブン・キングが『ドクター・スリープ』を書いたのだから続編であることは間違いない。原作者が続編を書いているのだから、僕が「どこが続編やねん」と疑問に思ったところで続編なのだ。
あまりにも不思議な能力が色々と描かれていて、『シャイニング』ではそこまで不思議な能力を描いてなかったもんだから、別モノの映画に見えてしまうのだ。『シャイニング』の続編だと謳っていなかったら気になることもないが、続編だと堂々と宣伝されていたもんだから気になって仕方ない。
映画が二時間近く経ってから、ようやく『シャイニング』の舞台となったホテルに行き着き、『シャイニング』の登場人物たちが出現する。
まさかのジャック・ニコルソンのソックリさんが登場した時には、「おおっ!」と驚いたが、ジャック・ニコルソンよりはクセがなかったが・・・。
所々で『シャイニング』での名シーンを本作でも描いてくれていて嬉しい限りではあるが、どうしたってキューブリック監督の偉大さには敵わないので複雑ではある。
『シャイニング』やキューブリックファンにとっては、良きサービス映画ではあったが、二時間半の尺を考えるとちょっと長かった。
それにしても40年経った今でも、キューブリック監督作品は色あせない素晴らしい映画だと再認識したというところで、「カット、カット」。
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