続けざまに殺人鬼が登場する映画を観ているが、今回は『サプライズ』を。
なかなか意地悪な邦題である。
一家団欒のパーティーでのサプライズが殺人だなんて。
『サプライズ』 想定内の展開ではあるが、 飽きることなく観ることが出来る。 監督:アダム・ウィンガード 出演:シャーニ・ヴィンソン ニコラス・トゥッチ ウェンディ・グレン |
カナダのトロント国際映画祭、アメリカのファンタスティック・フェストなどの各国の映画祭で話題を集めたシチュエーションスリラー。
『パニック・マーケット3D』のシャーニ・ヴィンソン、『コロシノジカン』のニコラス・トゥッチらが出演。
『V/H/S シンドローム』『ビューティフル・ダイ』などで新世代のサスペンス・ホラー作家として注目を集める新鋭アダム・ウィンガードが監督を務める。
これまでのウィンガード監督作をすべて手がけているサイモン・バレットが脚本を担当。
2013年製作/94分/R15+/アメリカ
原題:You’re Next
配給:アスミック・エース
両親の結婚35周年を皆で祝福するために、息子のクリスピアン(AJ・ボーウェン)と恋人エリン(シャーニ・ヴィンソン)をはじめ、久しぶりに家族が顔を合わせて集まる。
だが、彼らの一家団らんの時間は、ヒツジやキツネやトラのマスクをかぶったアニマルマスクの殺人鬼集団が押し入ったことにより突如終わりを告げることになる。
突然の襲撃に誰もがパニック状態に陥って・・・。
アニマルマスクを被ったビジュアルのポスターだけは、ずっと目にしていて、そろそろ気になってきたので映画を観た。
イイ作品ではあるけれど想定内の展開ではある。
襲われた家族の中に殺人鬼集団とのグルがいて、「こいつ怪しいなぁ」と思っていたヤツがキチンと怪しいヤツだったのだ。
殺人鬼集団が一人の小娘に次から次へと返り討ちにされていくのは、よく考えこまれていて飽きさせることなく観ていられる。
金持ちな両親の遺産を狙うというのには、ちょっと派手過ぎな殺害方法だなぁと思うが・・・。
無差別に殺すことを快楽としている集団ならば理解出来るが、遺産狙いというのなら「もっと、うまくやれよ」と思わざるを得ない。
殺人鬼集団があっけなくやられて、その素性や精神的な弱さが見えてくるにつれて、映画の恐怖心は薄らいでいく。
むしろ何故か、殺人鬼集団が襲ってくる恐怖は逆転して、小娘に返り討ちにされてしまう殺人鬼集団の恐怖という構図になってしまっている。
襲った相手が「ランボー」だったみたいな。ランボーに返り討ちにされる敵集団の恐怖みたいな。
ラストは上手くオチをつけてくれて面白くキメてくれていた、というところで「カット、カット」。
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