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映画『キングコング対ゴジラ』ネタバレ・あらすじ・感想。

1962年に制作された『キングコング対ゴジラ』。前作『ゴジラの逆襲』から実に7年ぶり。

『キングコング対ゴジラ』
バラエティー満載だが・・・。
わかりやすいのか?シュールなのか?
監督:本多猪四郎
出演:高島忠夫佐原健二藤木悠

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予告編

 

 

解説

 
東宝創立三十周年記念として、1962年に製作された『ゴジラ』シリーズ。

監督に本多猪四郎、特技監督は円谷英二、そして製作に田中友幸のトリオ。

撮影は『妖星ゴラス』の小泉一。

 

2020年11月20日にはアメリカで『ゴジラVSコング』が公開予定だが、これも非常に楽しみである。

 

1962年製作/97分/日本
原題:King Kong vs.Godzilla
配給:東宝

 

 

あらすじ

 
TTVの桜井と藤田はTV番組の視聴率アップのために“巨大なる魔神”を追って南海のファロ島を訪れたが・・・。

その頃、北極海調査を行なっていた原潜シーホークは発光する奇怪な氷山と遭遇、その中からは休眠していたと思われるゴジラが現れていた。

桜井たちは強力な麻酔作用のある木の実と原住民の協力を得て、“魔神”ことキングコングの捕獲に成功したが、海上輸送の途中で目覚めたコングは単身で日本に上陸すると、同じく上陸していたゴジラに立ち向かっていった。

 

 

感想

 
さて前作の『ゴジラの逆襲』から実に7年ぶり映像もカラーになって、しかもキングコングと対決だなんて夢が広がる。

7年ぶりとなって気合が入り過ぎたのだろうか?バラエティー満載なのはイイのだけど、思わず「なんでやねん!」が連発してしまうほどの作品で、非常に子供向けであり大衆向けでありながらも、凄くシュールなのである。

ファロ島の原住民は明らかに日本人が黒塗りをしていて、現地の言語を意味不明に話す奇々怪々ぶり。こんなの現代でやったら人種差別問題として世界でバッシングされてしまう。

時代も時代だから仕方ないが、当時の人たちはフツーに疑問も抱かずに受け入れていたのだろうか?

そしたら次は巨大ダコが出現して大暴れ。何のアレンジもない、ただ巨大になったタコ。巨大ダコとキングコングが対決してしまうんだから、サービス精神も理解出来るが、どうしたってシュールな映像である。難解なコントを観ている感じである。

作品を通してずっとツッコミどころがあるのだが、それは置いといてキングコングとゴジラの最初の対決では、キングコングのお茶目っぷりが目立つ。首をかしげたり、頭をポリポリかいたり。結果、全然戦わずして頭をポリポリかきながら去っていくという・・・「なんでやねん!」。

キングコングの映画を日本でも再現しようとして、あろうことかヒロインを握りしめまがら国会議事堂の上に上ってしまうというサービス精神。

「その発想はなかったわ~」と思わず感心しながら、やっぱり「なんでやねん!」。

冒頭で若き日の高島忠夫さんがCM撮影でドラムを演奏していたのと原住民の歌が、見事に伏線回収されて、キングコングの大暴れを高島忠夫さんのドラムによって鎮める。

隣にいる男に向かって「お前もボーッとしていないで叩けよ!」とドラム演奏の補助を求めるが、そんな「音の数」が増えることによって効果があるのだろうか。

何にせよ、キングコングは眠ってしまったのだから効果アリなのか。

キングコングが炎で燃えてしまいそうになった時に、高島忠夫さんの「ローストチキンになってしまうじゃないか!」という見事なツッコミ。「チキン?!キングコングがチキン!?」とツッコミに対するツッコミが脳裏をよぎったが、モノの例えであるのでぐっと堪えた。

ラストのキングコングとゴジラによる二度目の対決も「なんでやねん!」の連続であった。キングコングが岩を投げた拍子に、その投げた勢いで自らも転がってしまうのだ。ゴジラは何も攻撃していないのに、キングコングは勝手に転がり、巨大な岩で後頭部をぶつけて気を失う。その突拍子もないコントに目を疑った僕は、もう一度そのシーンまで戻り再確認したほどだ。再確認してみても、キングコングが勝手に転がって後頭部をぶつけただけであった。「なんでやねん!」

 

前作『ゴジラの逆襲』では大阪城を破壊したゴジラではあったが、今回はわざわざ海辺にある熱海城に向かってキングコングとゴジラが接近する。そして熱海城を間に挟んで対決してしまうのだから「なんでやねん!」と言わざるを得ない。

娯楽作品として盛り上げるには「城を破壊する」というのは大事な要素ではあるが、「また城まで行っちゃうの?」という疑問とツッコミは間逃れない。

バラエティー満載でサービス精神が旺盛なので、娯楽作品としては最高なのだが「なんでやねん!」の連続に観ている方としては大変忙しいのである。

ま、そういうのも含めてゴジラ映画を楽しむ醍醐味であったりするからOKということで、「カット、カット」。

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