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ドラマ『六本木クラス』ネタバレ・あらすじ・感想。

『梨泰院クラス』の日本版『六本木クラス』を観たのだ。

『六本木クラス』
韓国版と日本版の比較を楽しむ。
平手友梨奈の優秀な演技。
演出 : 田村直己 , 樹下直美 , 本間美由紀 , 小野浩司
出演 : 竹内涼真 , 新木優子 , 平手友梨奈 , 早乙女太一

 

解説

 
テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠にて放送された韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメイク。

 

チョ・グァンジン原作の漫画作品の日本(語)ローカライズ(翻案)である『六本木クラス〜信念を貫いた一発逆転物語〜』、それをドラマ化した韓国ドラマ『梨泰院クラス』が原作翻案。

『六本木クラス』
Kwang jin (著)

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舞台をソウル・龍山区梨泰院から、日本の東京・六本木に移した。

同作の脚本を手がけたグァンジン、ドラマの演出を手掛けたキム・ソンユン、ドラマを制作したSLL、原作漫画の版元であるカカオエンターテインメントがチームを組んでの全面協力。

通常「木曜ドラマ」枠の放映作品は10回前後だが、本作は同枠では異例となる1クール13回で放送された。

2022年7月7日から9月29日まで放送。全13話。

 

あらすじ

 
六本木にある居酒屋「二代目みやべ」の店長である宮部新が、日本最大の巨大外食産業である「長屋ホールディングス」の跡取り息子が引き起こしたある事件により窮地に追い込まれていく。

跡取り息子に罪を償わせ、巨大な権力を利用して事件を揉み消した会長とともに土下座させるために飲食業で成り上がり復讐していく姿を描く。

 

感想

 
『梨泰院クラス』にどっぷりハマッた僕としては日本版の『六本木クラス』を観ない選択肢はなかった。

放送前から賛否はあったが、キャスティングの並びを見ていると悪くなさそうでもない。主演が竹内涼真でイケメン過ぎるのではないかと思ったが他に思い浮かぶ役者もいない。個人的には、えなりかずき推しだったが、コメディ路線に走ってしまい真剣なシーンも笑いになってしまうのは否めない。ということで竹内涼真で問題ないだろう。

放送途中に香川照之のセクハラ問題が取り沙汰され危ぶまれたが、キャスティングに起用された時から香川照之だけは微妙な感じがあった。長屋の会長を香川照之が演じることに、「え?また香川さん?」と飽き飽きしてしまう感情が芽生えた。『半沢直樹』のパート1では非常に恐ろしかった香川さんだったが、幾度となく恐怖の対象として起用された香川照之を観てきて正直お腹いっぱいであった。『六本木クラス』でまた同じような役を香川照之が演ずるのかと思うと目新しさがない。だが、これも残念ながら他に思い浮かぶ役者がいないので、香川さんに頼る気持ちも理解出来た。

『六本木クラス』の第一話目は、「良い」のか「悪い」のか判断が付かなかった。『梨泰院クラス』のリメイクというよりも丸パクリ感があったのは確かで、丸パクリなら『梨泰院クラス』の劣化版をワザワザ作っていることになる。それでも第二話以降も観ていくことにした。

第二話以降、『六本木クラス』に大きな変化と面白さを生み出したのは、平手友梨奈の登場である。

平手友梨奈のことは全然知らなくて欅坂46でセンターを務めていたことさえも知らなかったが、『六本木クラス』での余りにも優秀な演技っぷりに驚かされた。これは本家『梨泰院クラス』でのイソよりも、平手友梨奈演じる葵の方が魅力的であったのだ。

『六本木クラス』は小さな飲食店が大企業にのし上がっていく物語で、平手友梨奈の存在が大きな貢献を果たすが、まさしくドラマ自体も平手友梨奈が大きく運命を変えたのである。

平手友梨奈や主演の竹内涼真、新木優子、早乙女太一、さとうほなみ、光石研、『梨泰院クラス』の世界観を崩さないままで、『六本木クラス』にチャレンジした演技が非常に良かった。

早乙女太一も内面の弱さを表情に出した演技が素晴らしく好感が持てた。

どハマりした韓国版の『梨泰院クラス』でも物語に不満点があり、出所した長家の息子がイソを誘拐してパク・セロイが拳銃で撃たれるという流れが凄くイヤであった。仕方ないことだが『六本木クラス』も原作通り、その流れに突入していく。

飲食店でのし上がっていくサクセスストーリーが痛快だったのに、「何で誘拐?」「何で拳銃?」と違うドラマを観ているようでガッカリした展開だったのである。

『六本木クラス』でも竹内涼真が拳銃で撃たれてしまう。ヤクザが関わっているとはいえ、日本人が日本国内で拳銃で撃たれることなんて滅多にない非現実な話。「いきなり刑事ドラマでもやってんのか?」と思いたくなる展開はとてもイヤだったのだ。

飲食店でのし上がっていく物語までは非常に好きなのだが、誘拐したり拳銃出してきたり、深い溜め息を吐きたくなる。

また『梨泰院クラス』の原作通りでこれも仕方ないのだが、長屋の会長が病で倒れ弱ってしまう展開もすこぶる残念。

長屋の会長は絶対的権力の持ち主で、絶対に弱って欲しくない存在なのである。弱ってしまった長屋の会長を叩き潰したところで、全然スッキリしないではないか。会長が一番の絶頂期で強くて恐くてたまらない時だからこそ、どん底へと叩き潰しがいがあるのだ。

不満点はあるものの最新話を毎週楽しみに観ていた『六本木クラス』。『梨泰院クラス』と比較しながら観るのも非常に楽しいのではないか、といったところで「カット、カット」。

 
 

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