「呪怨」シリーズのビデオ版『呪怨2』を観た。
『呪怨2(ビデオオリジナル版)』 「呪怨」は偉大なる発明。 恐怖と笑いの紙一重。 監督:清水崇 出演:柳ユーレイ, 大家由祐子, 藤井かほり |
2000年、呪怨シリーズの2作目にあたる日本のビデオオリジナル作品。
強い怨念を持って死んだ伽椰子の呪いが続き、佐伯家の惨劇後に住み始めた住人と関係者が襲われる恐怖を描く。
発売当時は全く人気のなかった作品であったが、後に劇場版が続々と作られるなど注目を集めた。
清水崇監督の出世作。
2000年製作/76分/日本
小学校教師の小林は、夫の佐伯剛雄に殺された伽椰子と息子の俊雄の幽霊に殺される。
同じ大学出身だった伽椰子は小林に執着していた。
それに気付いた剛雄は、俊雄は小林と伽椰子の息子だと思い込んで、小林の妻と赤ん坊も、剛雄に殺されてしまった・・・。
「呪怨」シリーズはJホラーで僕が一番好きな映画。
怖がらせようとするあまりに思わず笑っちゃうシーンが満載で、それはスタッフさん達も絶対に「確信犯」なんだけど真剣に取り組んでいるのが最高なんだ。
ハナから笑わせようとしていたら寒いし、本気で怖がらせようとしていたら、間違った結果なんだけど、「怖がらせよう」としていることが、どんどんあり得ないシチュエーションになっていくのが面白い。
それで一番好きなのは映画版の『呪怨2』。分娩室で加耶子が登場してきたシーンは最高に笑った。あれは傑作。コメディータッチではなくて、真剣に取り組みながら作られていることにリスペクトする。
今回、『呪怨2』のビデオ版を観たけども、これで全てコンプリートした。「呪怨」シリーズはハリウッド版も含めて全て観た。
明日からNetflixで『呪怨 呪いの家』のオリジナルドラマが配信されるから、その前に全ての「呪怨」を観ておきたかった。
『呪怨2(ビデオオリジナル版)』は、まだまだ映画化やハリウッドリメイク化になる前の初期の物語。
キャストは北野武映画に出ている人ばかりで、どういう繋がりなんだろう?と思った。
このオリジナルビデオ版では、「呪怨」が出来上がっていく前の状態だから、それはある意味新鮮でもある。お笑い芸人のブレイクする前のネタを見ているような・・・、そういう感覚。
俊雄くんのネコの鳴き声は相変わらず気持ち悪くて、凄い発想だなぁと感心する。人間が猫の鳴き声をすることで、凄く不気味になる。これが犬の鳴き声だったら間抜けだし、本当に上手い演出だ。
ラスト、加耶子が無数に出てくるシーンも素晴らしい。非常に笑えるシーンなんだけど、一応ホラー描写なんだよね。
窓の外で窓にへばりついて複数の加耶子がゾンビのように蠢いているけど、「あんた達、中に入れるやんやん!」って思う。中に入っている加耶子も存在するのに、「あんた達は何で中に入れないの??」って。
窓にへばりつく複数の加耶子が映画の「画(え)」的に面白いからっていう理由だろうけど。
さて、「呪怨」シリーズも過去作は全て網羅したということで、Netflix版の「呪怨」を楽しみに観ようと思います、ということで「カット、カット」。
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