子供の頃ぶりに『ロボコップ』を観た。
『ロボコップ』 パーフェクトな文句なしの映画。 ヒーローの悲哀も素晴らしい。 監督:ポール・バーホーベン 出演:ピーター・ウェラー ナンシー・アレン ダニエル・オハーリヒー |
殉職した警官が全身を機械化したロボコップとして甦って犯罪組織と戦う大ヒットSFアクション。
製作、アーン・シュミット。
監督は日本初公開作品となるポール・ヴァーホーヴェン。
出演はピーター・ウェラー、ナンシー・アレンほか。
1987年製作/103分/アメリカ
原題:Robocop
配給:ワーナー・ブラザース映画
近未来のデトロイトでは犯罪が多発。
警察の経営が民間の巨大企業オムニ社に委ねられて、オムニ社は凶悪な犯罪を激減させるため、重装備の大型警察ロボットを開発したが失敗に終わる。
だが、サイボーグ警官ロボコップの製造計画に着手する。
そんな中、地元警官のマーフィは女性警官ルイスとコンビを組み、クラレンスら強盗一味を追跡。
そして逆に一味に取り囲まれ、惨殺されてしまうマーフィ。
彼の遺体はオムニ社へ回収され、やがてロボコップとなって復活する。
子供の頃、何度もテレビで放映されていた『ロボコップ』をちゃんと観ることに。
パーフェクトに面白くて何も言うことなし、ですな。
先ず、開発されたロボット「ED-209」(エド・ツーオーナイン)が、失敗作で人を撃ちまくるシーンから最高であった。
「ちゃんとテストしとけよ!」とツッコミたいが、あの失敗作を描くことでロボコップが生まれるまでの過程が活きる。
また警官殺しのマフィアに残虐死されてしまうマーフィ巡査の描写も良かった。「あんな感じで乗り込んだら、そりゃ殺されるやろ!」とツッコミたいが、あの残虐死があるからこそロボコップが生まれる瞬間の感動が活きる。
『ロボコップ』は、物語を進めていく過程の布石が非常に上手い。
マフィアの犯行やオムニ社の役員、それぞれの行動がひとつひとつ大事な要素として活きている。
何よりも「凄い!」と唸ったのは、負傷したロボコップが自分の顔を「マーフィ」であることを確認して、その「マーフィの顔剥きだしのまま」クライマックスの戦いを迎えることだ。
悪と戦うロボットヒーローでありながら、人間の悲哀まで描かれた表現が素晴らしい。
全く無駄のないパーフェクトな映画であった、といったところで「カット、カット」。
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