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映画『祈りの幕が下りる時』ネタバレ・あらすじ・感想。

「新参者」シリーズの完結編である『祈りの幕が下りる時』を観た。

『祈りの幕が下りる時』
親子の絆が生んだ悲哀な事件。
素晴らしき原作。
監督:福澤克雄
出演:阿部寛松嶋菜々子溝端淳平

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予告編

 

 

解説

 
2010年4月に連続ドラマとしてスタートした東野圭吾原作による「新参者」シリーズの完結編。

東野圭吾の人気ミステリー「加賀恭一郎シリーズ」第10作の映画化。

2010年に放送された連続ドラマ『新参者』。

2本のスペシャルドラマ、『赤い指』と『眠りの森』。

映画『麒麟の翼 劇場版・新参者』に続いて、阿部寛が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じる。

松嶋菜々子が事件の鍵を握る美しき舞台演出家・浅居博美を演じる。

山崎努、及川光博、溝端淳平、田中麗奈、伊藤蘭、小日向文世らが顔を揃える。

監督は『半沢直樹』『私は貝になりたい』『下町ロケット』『3年B組金八先生』など数多くのヒットドラマを手掛けた福澤克雄。

2018年製作/119分/G/日本
配給:東宝

 

あらすじ

 
東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見された。その被害者は滋賀県在住の押谷道子。

殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていたが、捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。

だが彼女には確かなアリバイがあり捜査は進展せず、松宮脩平(溝端淳平)が捜査を進めるうちに、現場の遺留品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。

その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺、失踪した加賀の母に繋がっていたからだ・・・。

 

感想

 
「新参者」シリーズの完結作品であるらしいが、「新参者」シリーズを観ていないし、知りもしない。

これがホントの「新参者」シリーズの新参者な僕である。

東野圭吾原作モノの作品を観たくてチョイスしてみたら、ぐんぐん話にのめり込める程に面白かった。

「加賀恭一郎シリーズ」なるモノがあって、第10作の映画化だったらしい。

無知ですみません。

本作では、その加賀恭一郎の母親の過去と現在に起きた殺人事件が関連性を帯びていることが、更なるサスペンスを巻き起こす。

ある殺人事件の犯行を追いながら母親の過去が明かされていくドラマは、他人事の事件ではなく自分事の事件として捉えることによって、観ている者までも巻き込んでいくのだ。

そして「自分が事件の鍵だ」と受け止めることによって、事件の関連性や背景を洞察して真相に迫っていくことで、物語が加速していくのである。

母と息子の絆や父と娘の絆が、悲哀の中で描かれていて「幸せになってくれ!」と願わずを得ないのだ。

そのドラマに僕はまんまと巻き込まれて、親子の絆から目を離せないでいた。

松嶋菜々子の母親役であるキムラ緑子さんの演技力には圧倒された。

気の狂った役というのは「フツーを演じる」よりも、演じやすいというのはあるが、キムラ緑子さんは「そのもの」にしか見えなかった。

あっぱれ「加賀恭一郎シリーズ」、完結作を初めに観てしまったが、過去作を遡って観ていこうと思うといったところで「カット、カット」。

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