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映画『コワイ女』ネタバレ・あらすじ・感想。

ムニバスホラー『コワイ女』を観たのだ。

『コワイ女』
『カタカタ』が良すぎる。
ホラー演出が最高!
監督:雨宮慶太、鈴木卓爾、豊島圭介
出演:中越典子, 柄本佑, 目黒真希

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解説

 
雨宮慶太、鈴木卓爾、豊島圭介、三人の監督が、女性の底知れぬ怖さを描いたオムニバスホラー。

それぞれの物語に登場する“コワイ女”たちの恐怖が、次々と登場人物たちに襲いかかる。

『ストロベリーショートケイクス』の中越典子、『鍵がない』の目黒真希、『初恋』の柄本佑や『ゆれる』の香川照之ら豪華キャストが勢揃い。

結婚を間近に控えたOLが自殺した女の怨霊に襲われる『カタカタ』、工場で勤務する青年がズタ袋を被った不気味な少女に振り回される『鋼-はがね-』、母から娘に受け継がれた呪われた血が悲劇を引き起こす『うけつぐもの』など、日常に潜む“コワイ女”と出会ってしまった人々の恐怖を描く。

2006年製作/107分/日本
配給:アートポート

 

あらすじ

 
ある晩、加奈子(中越典子)は婚約者の晃(豊原功補)に車で送ってもらった帰り道で不思議な物音を耳にした直後に何かが落ちてきたような衝撃を受ける。

どうにか部屋に辿り着くのだが、晃から前妻に刺されたという電話が入り、そして何故か部屋の中には包丁を手にした異形の女(小林裕子)が立っていた・・・。

 

感想

 
『コワイ女』と題して三作のオムニバス作品であるが、正直な感想として圧倒的に雨宮慶太監督の作品である『カタカタ』が良かった。

ホラー映画の撮り方、見せ方、演出が良くて、DVDレンタルで本作を観ていたのだが『カタカタ』を観た後に、すぐにDVDを注文してしまった。

今後、何度も『カタカタ』を観たくて購入に至った。

素晴らしく良かった『カタカタ』だが、ツッコミどころもある。

あらゆる素敵なホラー演出を詰め込んでくれたサービス精神はとても嬉しいものの、包丁を手にした赤い幽霊の定義がよくワカラナイ。

最初は包丁を持って立って襲ってきたかと思えば、四つん這いになって襲ってきたり、天井に張り付いてみたり、最後の最後にはマンションから突き落として終わりという「手にした包丁は何だったのか?」と疑問が残る。

多くのバリエーションを一人の幽霊に詰め込んだことによって、赤い幽霊のキャラ定義が曖昧になっていた。

「定義なんてなくてもイイ」という方がいるかもしれないが、例えば『呪怨』の四つん這いで襲ってくる加耶子が次の瞬間にスタスタと二足歩行で歩いてきたら、「歩けんのかいっ!」となってしまう。

とか言いながらも、色んな演出法で赤い幽霊の恐怖を見せてくれたことは非常に有難く見応えがあった(どないやねん!)。

赤い幽霊の怨念剥きだしの表情も良かった。

『カタカタ』は好きな作品である。

続いての『鋼』も奇妙な世界観が面白いが、これも「何でもアリ」な描写で、巨大化しても驚かないし、宙に浮いていても驚かないだろう。

何者であるのか?ワカラナイことが魅力の要因ではあるが、何でもアリ過ぎて驚きが削減されてしまっている。

「鋼」が奇妙なのはもちろんだが、兄である香川照之も非常に不気味で怖い存在だ。

「鋼」よりも、ある意味、香川照之の方が怖いとすら感じる。

三作目の『うけつぐもの』は正直よくワカラナイ。

味の濃い料理を二品食べた後に超薄味の料理を食べたみたいで、何も味がしない作品。

『カタカタ』が良すぎて、全編を雨宮慶太監督で撮って欲しかったというところが本音である、といったところで「カット、カット」。

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