実写とアニメを融合させた『かなしみ屋さん』 という物語を作った。
『かなしみ屋さん』は、人のココロにある悲しみを買い取り、その人の気持ちをラクにしてあげて人生をハッピーへと導いてあげるという商売である。
そんな『かなしみ屋さん』は、藤子不二雄A先生の名作漫画『笑ゥせぇるすまん』のパクリなのだ。
『笑ゥせぇるすまん』藤子 不二雄A (著) |
そんなパクリを自分のモノのように作品をアレンジして、オリジナルストーリーを考えることによって、パクリではない顔をしていても、しかっりと確信犯的なパクリなのである。
人の悲しみを買い取る男は、人の不幸が大好きなのだ。
悲しみを背負い過ぎて自ら死を選択するぐらいならば、かなしみ屋さんに話を聞いてもらえばいい。
その悲しみに価値を感じたとすれば、かなしみ屋さんはその悲しみを買い取ってくれるだろう。
思いもよらぬ高額な査定になるかもしれない。
しかも、さっきまでの縛り付けられていた悲しみから解放されるのだ。
なんて素晴らしいのだろうか。
もしも僕がかなしみ屋さんと出逢ったのなら、僕の悲しみを買い取っていただきたい。
例えば、悪徳宗教に引っ掛かってしまったのなら、反対におカネをむしり取られて破滅に向かっていくものである。
わけのわからないインチキ占い師に引っ掛かって、不安な気持ちばかりを煽られて「地獄に堕ちるわよ」なんて言われた日には、もう本当に生きる希望もヘッタクレもありゃしないのだ。
それに比べれば、かなしみ屋さんはなんて良心的で優しい商売なのだろうか。
悲しみを背負った人から一銭もおカネを頂かないのだ。逆におカネを支払って、その悲しみを買い取り、ココロをハッピーにしてあげるのだから。
しかしながら、この世の中に悲しみというものが全て消え去ってしまったとしたら、どうなんだろうか?
それは本当にハッピーなのだろうか?
悲しみというものを知らずに生きてきたとしたら、ハッピーだという認識もなくなってしまうのではないだろうか?
全ての物事には表と裏があり、光と影がある。
甘いがあれば辛いもある。
寒いがあれば暑いもある。
ハッピーだけに包まれた世界でハッピーだけの人生に、僕たちは生きることへのハッピーを見出すことが出来るのだろうか。
そんな哲学的なことを考えつつ、僕なりの『笑ゥせぇるすまん』を作ってみたので、是非ともご覧下さいませ。
ド~~~~ン!!!
『かなしみ屋さん』
上映時間11分32秒 |
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