ジャッキー・チェンの新作映画を観に行ってきたのだ。
『プロジェクトV』 アクションてんこ盛り。 65歳のジャッキーアクションに感動。 監督:スタンリー・トン 出演:ジャッキー・チェン、ヤン・ヤン、アレン、ムチミヤ、シュ・ルオハン、ジュー・ジャンティン、ジャクソン・ルー |
香港の世界的アクションスター、ジャッキー・チェンが、『レッド・ブロンクス』のスタンリー・トン監督と再びタッグを組んだアクション超大作。
主演のジャッキー・チェンは撮影時65歳。
水上バイクでのバトルシーンなど激しいアクションにも果敢に挑戦している。
中国の人気俳優『ワンス・アポン・ア・タイム 闘神』のヤン・ヤン。
『カンフー・ヨガ』でもジャッキー・チェンと共演したミチミヤなど、アジア圏を舞台に活躍する若手俳優が出演。
『ポリス・ストーリー3』『ライジング・ドラゴン』などジャッキー・チェン主演作を多く手がけてきたスタンリー・トンが監督・製作・脚本を務める。
2020年製作/107分/G/中国
原題:急先鋒 Vanguard
トン・ウンテン(ジャッキー・チェン)によって設立された“ヴァンガード”は、世界中のクライアントにセキュリティサービスを提供する民間の国際特殊護衛部隊である。
旧正月を迎えたロンドンのチャイナタウンで、“ヴァンガード”のクライアントである実業家チョン・クォックラップ(ジャクソン・ルー)が誘拐され、チョンを救出するため、トンはヴァンガードのメンバーであるロイ・ジャンユー(ヤン・ヤン)、チョン・ホイシュン(アレン)、ミヤ(ムチミヤ)を派遣する。
ヴァンガードに救出されたチョンは、疎遠になっている自分の娘で野生動物保護活動家のファリダ(シュ・ルオハン)も守ってほしいと懇願して、ヴァンガードはより大きなチームを組んでアフリカへと飛ぶ。
実業家チョンと彼の娘ファリダを護衛している中で、悪名高き傭兵組織・北極狼の襲撃を受けて、2人を誘拐されてしまう。
救出のために、ロンドン、アフリカ、中東、ドバイと世界中を駆け回るヴァンガードは、予想もしていなかった巨大な組織の渦に巻き込まれていく。
ジャッキー・チェンの新作映画を映画館で観るのは、一体いつぶりだろうか。
もしかしたら20年ぶり位かもしれない。
少年の頃から20歳頃まではジャッキー・チェンの新作映画が公開されると、映画館に足を運んでいたのだが。
新作『プロジェクトV』は、実のことを言うと大して期待はしていなかったのだが、結論から言うと非常に面白かった。
物語の展開に関しては非常にツッコミどころも多い内容であったが、頭の先から尻尾の先までアクションを目一杯詰め込んでくれたエンタメ作品に仕上げてくれていたので、思いきり楽しんで観た方が気持ちいい。
オープニングから繰り広げられるアクション。若手たちを起用して、若手たちに活躍の場を与えて、ジャッキーイズムが継承されたカンフーアクションを見せる。
車がバックをしながら猛スピードで街の中を走り抜けて、その勢いのままオープニングタイトルが出た時は、何だか涙が出そうな程に感動した。
ジャッキー・チェンは民間の国際特殊護衛部隊のボスという役柄なので、デスクに座ったままかと思いきや、ボスでありながらアフリカにまで一緒に飛んで、コミカルなアクションを交えつつ、65歳のジャッキー・チェンを堪能させてくれる。
ライオンに追いかけられたり、ハイエナと戦ったり、激流での水上バイクアクションなど、次から次へと思う存分にジャッキー映画ならではのアクションが惜しみなく展開されるのだ。
緊迫したアクションと、コミカルなシーンを織り交ぜることはイイと思うが、依頼者の娘と仲間の一人が敵に捕らわれてしまった最中に「誕生日のお祝い」をしているシーンは不要であった。
何も解決していない問題アリの状況下で、そんな呑気なシーンはいらないのだ。
またヴァンガードというプロフェッショナル集団が敵の情報を手に入れるために、「ハニートラップ作戦」というアホくさい計画を決行したシーンも不要であった。
そして、そのハニートラップ作戦に敵がまんまと引っ掛かてしまったアホさ加減も、映画としての緊張感がとけてしまう勿体ないシーンなのである。
コミカル要素はイイのだが、緊迫した物語の妨げになるバカバカしさは不要なのだ。
ジャッキーの活躍は控えめであったが、アクションはてんこ盛りで非常に楽しめる作品であった。
エンディングロールでの恒例のNGシーンでは、水上バイクから落ちたジャッキーが水中から出てこないアクシデントに。ジャッキーの上に水上バイクがのしかかり、危うく一大事になるところであった。
その恐怖体験を笑ってスタッフに話しているジャッキーは凄い。
そんな勇姿を観ていると非常に感動的であったので、『プロジェクトV』のパンフレットを購入した。
ジャッキーがアクション映画を作ってくれることに感謝しつつ、また次回作に期待したい、といったところで「カット、カット」。
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