『新 感染』の続編を観た。
『新 感染半島 ファイナル・ステージ』 前作が列車なら、本作はカーチェイス。 人間たちの哀しみを描いたマッドマックス。 監督:ヨン・サンホ 出演:カン・ドンウォン イ・ジョンヒョン イ・レ |
韓国で大ヒットを記録、日本でも話題を呼んだゾンビパニックアクション『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後を描いた続編。
『MASTER マスター』『ゴールデンスランバー』の人気俳優カン・ドンウォンが主演。
前作から引き続いてヨン・サンホが監督。
2020年・第73回カンヌ国際映画祭(新型コロナウイルスの影響で通常開催を見送り)のオフィシャルセレクション「カンヌレーベル」作品。
2020年製作/116分/G/韓国
原題:Peninsula
配給:ギャガ
人間を凶暴化させる謎のウイルスが半島を襲ってから、4年後。
香港に逃げ延びていた元軍人のジョンソクが、ある任務遂行のために半島に戻ってきたが、その任務とは、限られた時間内に大金が積まれたトラックをチームで回収して、半島を脱出することであった。
チームはウィルスにより凶暴化した人間たちから逃れて、トラックを回収して任務は順調かに思われたが、ユニット631と呼ばれる民兵集団によりジュンソクたちはトラックを奪われてしまう。
しかし、そんなジュンソクを窮地から救ったのはミンジョン母娘だった。
前作の『新感染 ファイナル・エクスプレス』とは全く別モノといった続編ではあるが、失敗作になることなく、しっかりと面白い映画になっていて非常に楽しめた。
前作が列車の中で繰り広げられるゾンビパニックだとしたら、本作ではカーチェイスときたもんだ。
さすがに列車でのパニックを二作品連続描くのも難しいし、お腹いっぱいな気がするので、前作に引っ張られないカタチにしたのは良かったのだろう。
それにしても『マッドマックス』感丸出しだったのは否めないが。
荒くれたヤローばかりが生き残り暴力が支配する地で、何故か女性である母娘が生き残りカーテクニックと銃を手に勇敢に戦う。
この半島には悪いヤツらがゴロゴロいる。
ゾンビを使って[鬼ごっこ]を楽しむショーまで開催しているんだから狂っている。
そんな中で前作と違ってこの本作では、しっかりと悪いヤツらにバチが当たり成敗されて、主人公たちが生き残ってくれるのだ。
ゾンビを題材にして描写される人間たちの葛藤と欲望と哀しみが、クライマックスに向かって、走る車とともに加速していく。
韓国映画のダイナミックスさに、「新感」染だけに「震撼」したぜ!、ってなところで「カット、カット」。
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