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ドラマ『あまちゃん』ネタバレ・あらすじ・感想。

NHKオンデマンドに加入して伝説の朝ドラ『あまちゃん』を観たのだ。

『あまちゃん』
ベストなキャスト陣と最高の朝ドラ。
気になった点もいっぱいあったが。
作:宮藤官九郎
出演:能年玲奈,小泉今日子,福士蒼汰,有村架純,宮本信子

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解説

 
東北・北三陸の最北端の海で海女さんを目指すヒロインが、挫折・奮闘ののちに、地元アイドルに!

脚本家・宮藤官九郎が、東北を舞台に描くオリジナル作品。

主演の天野アキを演じるのは、能年玲奈。

アキの母親・天野春子を小泉今日子、祖母を宮本信子が演じる。

連続テレビ小説・第88シリーズのテレビドラマ作品。

2013年度上半期にNHKで製作、総合テレビとBSプレミアムで、2013年4月1日から同年9月28日の26週・全156回。

 

あらすじ

 
夏休みに、母・春子(小泉今日子)に連れられて東京から初めて北三陸にやってきた天野アキ(能年玲奈)は、祖母・夏(宮本信子)と出会う。

現役の海女を続ける祖母は人生で初めて出会った「カッコいい!」と思える女性で、「私、海女になりたい」と祖母に憧れて海女を目指すアキが、やがて地元アイドルになっていく。

 

感想

 
遂にNHKオンデマンドに加入して、気になってはいたが未視聴だった伝説の朝ドラ『あまちゃん』を全話観た。

面白過ぎて10日間で全156話(プラス紅白出場の157話)をイッキ観して、すっかり『あまちゃん』ファンになり、関連本も購入した。じぇじぇじぇ!

 

ベストなキャスティング

 
本作の面白さを書き連ねたらキリがないが、先ず大きな魅力は、間違いのないベストなキャスト陣である。

能年玲奈(現在・のん)小泉今日子宮本信子の親子関係にはじまり、キョンキョンの青春時代を演じた有村架純

能年玲奈演じるアキの親友ユイを演じる橋本愛

全ての脇役陣、皆が皆、最高に輝いていた。

ひとつだけ引っ掛かりがあるとすれば、大吉を演じる杉本哲太の青春時代が東出昌大で「似てないなぁ」という印象。

だからと言って杉本哲太の青春時代を演じられそうな姿格好が似ている役者は思い浮かばない。

苦肉の策であったのではないかと推測する。

大吉のキャラはめちゃくちゃ面白かったし、杉本哲太の存在は本作において、かなり重要であった。

能年玲奈がすこぶる良かったのは書くまでもないが、個人的には松田龍平が演じる水口のキャラクター、演技が良かった。

一見ぬぼ~っとした雰囲気を醸し出しながらも、心の内はかなり熱いものを持っていて、本気で新人アイドルを売り出そうと動いている姿に痺れた。

 

度重なる偶然とご都合主義

 
「宮藤官九郎の脚本スゲーな」と本作以外の作品も観てみたいと思った。

だが気になった点を言うとドラマを作っていく上で仕方ない部分ではあるが、偶然が多いことと、ご都合主義が目立ったところである。

偶然は挙げればキリがなさそうだが例を挙げていくと、上京したアキが広い大都会東京で安部ちゃんや種市先輩と偶然再会したり、失踪中のユイちゃんの母を偶然見かけたり、寿司屋に行ったと思ったら憧れの女優・鈴鹿ひろ美と出会ったり、至る所に偶然が無数に転がっていたのだ。

ご都合主義が目立ったところと言えば、偶然出会った憧れの鈴鹿ひろ美の付き人にアキが抜擢されたり、何故か寿司屋に転職してきた種市先輩は、その後寿司屋から地元で南部ダイバーをするという都合のイイ展開に。

またハートフルのスカウトマンであった水口は、春子の立ち上げた事務所に転職するわ、アキが北三陸に帰れば水口も事務所を辞めて(実際には辞めずにすんだ)、アキが行くところについてくる種市先輩と同タイプである。

何故アキの行く方向へ、アンタたちも一緒に仕事を自由に変えるのだ??

度重なる偶然とご都合主義に一番振り回されたのはユイちゃんではなかろうか。

北三陸でアイドルになったかと思えば、東京行きを実行しようとした途端に、父親が倒れ母親が失踪して北三陸に残ることに。

その後、アイドルの道を諦めたユイちゃんが北三陸でヤンキーになったり(この変わりようには笑ってしまった)、アキの東京でのライブを観に行こうとすれば震災に見舞われたり、アキが北三陸に戻ってきたら再びアイドル活動に精を出したり、他にも種市先輩と付き合ってみたりと、物語を進行させる上でユイちゃんは都合良く扱われた感がある。

「それはないだろ~?」と一番強く思ったのが、夏ばっぱが橋幸夫に会いに行くところ。

何故か橋幸夫は40・50年前の夏ばっぱのことを覚えていて、鈴鹿ひろ美のことは覚えていないという無茶設定。

19歳の頃に一瞬出会った夏ばっぱが、66歳になり再会して橋幸夫が覚えているわけがない。

最後、海女カフェでの三組の合同結婚式も「ありえへん!」とツッコミを入れたくなった。

そんな都合良く世の中は回りません!

若かりしき頃から成功を収めた宮藤官九郎だからこそ、世の中を悪気なしで「あまちゃん」に考えていた展開だった。

「からちゃん」の人たちは、都合良く回らない世の中を理解しているものである。「からちゃん」には、この脚本は書けない。

そんな気になる点はいくつかあったものの、それらを全部ひっくるめて「『あまちゃん』が好きだ!」。

「都合がイイのはお前やないかい!」と言われてしまいそうだが、本当に心底『あまちゃん』が好きなのである。

「お前はあまちゃんやのぉ~」と言われてしまいそうだが、『あまちゃん』は最高のドラマなのだ。

 

誰も死ななかったドラマ

 
東日本大震災のことも描かれていたとは観る前は知らなかったが、劇中で震災の日が近づくにつれて「え?震災あるの?」とドギマギしたものだ。

本作の良かった点の大きなひとつに「誰も死ななかった」ことが挙げられる。

ユイちゃんのお父さんや夏ばっぱが倒れたりもしたが、誰かが死んだことで涙を誘うような下品な手法を使わなかった。

震災が起きて大きな被害を受けた仲間であったが、死に至ることはなかった。

震災で夏ばっぱが死んだとしたら最悪でしかない。

もしも誰かが死んでいたとしたら、大好きな『あまちゃん』に怒りを覚えていただろう。

どんな過酷な状況に置かれても明るく元気に暮らす田舎の人たちの姿は、朝ドラを楽しみに観ている視聴者の力強い勇気になったはずである。

『あまちゃん』について語り始めればキリがないので、今回は大まかな感想としてここまで「じぇじぇじぇ!」、といったところで「カット、カット」。

 

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