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映画『ザ・ワン』ネタバレ・あらすじ・感想。

ェット・リーがパラレル・ワールドで暴れ回る『ザ・ワン』を観たのだ。

『ザ・ワン』
悪のジェット・リーがカッコイイ。
一人二役で同じ服装は紛らわしい。
監督:ジェームズ・ウォン
出演:ジェット・リーカーラ・グジーノデルロイ・リンド

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解説

 
125あるという各世界に存在する全ての自分を倒して唯一絶対の存在“ザ・ワン”になろうと挑むジェット・リー主演のアクション映画。

『リーサル・ウェポン4』以来、ジェット・リーと組んでいるコーリー・ユエンが格闘振り付けを担当。

善玉リーの基本は八卦掌、悪玉リーの基本は形意拳、格闘スタイルで二人のリーのキャラクターを表現。

2001年製作/87分/アメリカ
原題:The One
配給:東宝東和

 

あらすじ

 
宇宙全体に125のパラレルワールドが存在し、その均衡を守るため多次元宇宙捜査局=MVAが監視に当たっていたが、捜査官の一人ユーロウがその特権を利用して、他世界の自分を次々と殺し始めた。

ユーロウは一人殺すたびに超人化していく。

ロサンゼルス。アメリカ大統領をゴアが務める世界で、留置場から出てきた男ロウレスをユーロウが襲い殺し、ユーロウの標的は遂に、ブッシュが大統領を務める世界に住む、ロサンゼルス郡保安官ゲイブひとりとなった。

 

感想

 
ぶっ飛んだ内容で「善玉ジェット・リーと悪玉ジェット・リー」がバトルを繰り広げる快作。

何故か悪玉ジェット・リーが魅力的。超人的な戦闘力で警察をなぎ倒し、異常な脚力で高速に車道を走る。

弾丸を交わす程の身体的能力があり、鉄を破壊する程の攻撃力を身に着けたジェット・リーは無敵だ。

善玉ジェット・リーは残念ながらあまり魅力的ではなく、それ程感情移入が出来るキャラでもない。大事な妻がいて真面目に働くただの善人。

一人二役で演じるのにも関わらず、善玉ジェット・リーは紛らわしく悪玉ジェット・リーと同じ黒のコスチュームに着替え、悪玉ジェット・リーの後を追う。顔も服装も同じなので、案の定警察には間違えられ発砲されてしまう。そりゃ、悪玉と同じ格好しちゃダメでしょ。

最後は善玉ジェット・リーと悪玉ジェット・リーの一騎打ち。拳銃を使うことなく、カンフー対決は最高!

一人二役でカンフー対決するので、何故か悪玉のジェット・リー側が気を遣い上半身の服を脱ぎシャツ姿に。これで観ている方も、善玉と悪玉の見分けが付く。ありがとう悪玉。

同時にフレームに映る際は、ジェット・リーの正面の姿と後頭部を映して、ジェット・リー同士が対決しているように見せる工夫がしてある。きっとよく似た体型の別人を使って撮影しているのだろう。残念ながら、ジェット・リー同士の顔が見えた状態での対決シーンはなかった気がする。

そしてラスト、身体の転送が始まる時に善玉ジェット・リーは炎が燃え移った上着を脱ぎ捨て、またもや悪玉ジェット・リーと同じ見た目になってしまう。善玉のヤツ、紛らわしいヤツやのぉ!

やはり悪玉と間違えられ善玉ジェット・リーが捕らえられてしまう。地獄に堕とされる絶体絶命の大ピンチの中、結婚指輪をはめていた跡を確認され善玉ジェット・リーは救出され難を逃れる。他にも見分け方があったけどね~。悪玉ジェット・リーは上着を腰元で縛り、善玉ジェット・リーは上着を完全に脱ぎ捨てていたからね~。

地獄に堕ちた悪玉ジェット・リーが、地獄の住人たちと戦う。カッコイイ~!・・・むむむ、こっちの世界で最強になった方が悪玉ジェット・リーは居心地が良さそうだけど・・・。

ジェット・リーを満喫するには楽しい作品であった、といったところで「カット、カット」。

 

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