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映画『リングサイド・ストーリー』ネタバレ・あらすじ・感想。

正晴監督の『リングサイド・ストーリー』を観た。

『リングサイド・ストーリー』
無理な展開に受け止めらない物語。
どうでもいいカップルの茶番劇。
監督:武正晴
出演:佐藤江梨子瑛太有薗芳記

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予告編

 

 

解説

 
佐藤江梨子と瑛太がW主演で『百円の恋』の武正晴監督による人情ラブコメディ。

佐藤がカナコ役、瑛太がヒデオ役、ダメ男と彼を支える恋人を演じる。

武藤敬司、黒潮“イケメン”二郎、K-1世界王者の武尊、プロレスラー、格闘家も出演する。

主題歌は人気バンドのフラワーカンパニーズ『消えぞこない』。

2017年製作/104分/G/日本
配給:彩プロ

 

あらすじ

 
江ノ島カナコの10年付き合っている同棲中の彼氏・村上ヒデオは、売れない役者でカナコに頼りっきりのヒモ同然の毎日を送っていた。

そんなある日、カナコが勤め先の弁当工場を突然クビになってしまい、プロレス好きのヒデオの計らいでカナコはプロレス団体で働き始めて、少しずつプロレスの世界に魅了されていく。

一方、仕事に夢中なカナコに対して、浮気をしていると勘違いしたヒデオは、嫉妬心である事件を起こしてしまう。

 

感想

 
武正晴監督の『百円の恋』という作品が大好きで、安藤サクラと新井浩文によるクズ男女の模様が最高に良かった。

唐沢寿明主演の『イン・ザ・ヒーロー』も登場人物たちの人間ドラマがよく描かれていて面白かった。

そんな期待感を胸に本作を観ることになったが、どうもイマイチしっくりこなかった。

佐藤江梨子がプロレス団体で働くことになり、その中で四苦八苦しながらも、レスラーの皆と交流を持つドラマは非常に良かった。

さすが武正晴監督、人間ドラマを描くのが超ウマイと思った。

だけども良かったのは、その前半の導入部分で、中盤から後半に至っては首を捻る内容であった。

佐藤江梨子演じるカナコの浮気を疑い、瑛太演じるヒデオがK-1チャンピオンにケンカを吹っ掛けたことにより、ヒデオとK-1チャンピオン和希とのエキシビションマッチが組まれることになる。

それはあまりにも無理な展開過ぎるだろ。何でチャンピオンが素人と戦うんだよ。誰がそんな試合見たいんだよ。この脚本に関して、大の大人たちが誰一人として口を挟まなかったのだろうか。

カナコの浮気を疑ってヒデオと和希の間にいざこざがあった上で、「和希に勝ったら1000万円」とかTVの企画等に応募して、和希にチャレンジする展開ならまだ良かった。


和希との試合を前にトレーニングに励むヒデオであったが、お調子者の性格なので最初はすごくノリノリでトレーニングをしている。

だけども特に何があったわけでもなく大した事件もないのに、勝手に「俺には無理なんだよ~」と言って自暴自棄になってしまう。カナコは愛想を尽かして「別れよう」なんて、敢えてドラマティックな展開をさせたいがためにヒデオと離れるという始末。

試合当日の試合開始時刻になっても現れないヒデオだったが、試合中止のアナウンスを流し始めた途端に入場曲と派手な演出でヒデオが現れる。

しかも素人のヒデオが大人気。結構、尺のある入場シーン。「もう、エエわ!」と観ながらイライラするも、調子に乗るヒデオが映し出される。

これが人気俳優 VS K-1チャンピオンという試合ならば理解出来るが、売れない役者であるヒデオの登場に何で盛り上がっているのか。

試合が始まれば秒殺でヒデオがダウン。しょーもな。本当にくだらん男だ。こんなアホカップルの茶番劇を誰が喜ぶのだろうか。

役者陣はしっかりと演じていたと思うが、そもそもキャスティングに無理があった。

瑛太が「売れない役者のヒモ男」にど~しても見えないのだ。カッコ良すぎる。売れるやろ!

カナコのチャーミングさもなく、ヒデオはルックス以外に良いところが一つもなく、この映画の続きがあるならば二人には別れていて欲しいと素直に思えたのである。

『百円の恋』のような感動は一切なかった、ということで「カット、カット」。

 

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