アマゾンプライムで独占配信されている『ルパン三世VSキャッツ・アイ』を観たのだ。
『ルパン三世VSキャッツ・アイ』 絵が綺麗過ぎて人間の魂がない。 登場人物全員魅力がない。 監督 : 静野孔文 瀬下寛之 出演 : 栗田貫一 大塚明夫 浪川大輔 |
『ルパン三世』のアニメ化50周年と、『キャッツ・アイ』の原作40周年を記念して製作されたコラボ作品。
『キャッツ・アイ』連載当時の1980年代の東京が舞台。
『GODZILLA』の静野孔文と瀬下寛之が監督。
トムス・エンタテインメントがアニメーション制作。
『ルパン三世』『キャッツ・アイ』それぞれのオリジナルキャストが集い、ルパン三世役の栗田貫一、来生瞳役の戸田恵子らが出演。
2023年1月27日からAmazon Prime Videoで世界配信。
2023年製作/92分/日本
配信:Amazon Prime Video
1981年の東京で、昼は喫茶店を営み、夜は怪盗キャッツアイとして世間を騒がす美人三姉妹の、瞳・泪・愛。
キャッツアイは美術展から一枚の絵画を盗み出すが、同じ頃に東京に現れた神出鬼没の大泥棒・ルパン三世もまたとある武装組織を出し抜き絵画を盗むことに成功。
両者が盗んだ絵はどちらも画家ミケール・ハインツの描いた作品で、三連作「花束と少女」の一枚。
キャッツ三姉妹にとって父であるハインツの消息を掴むための重要な手がかりの絵で、 伝説的な泥棒の“獲物”が自分たちと同じであると知る。
ルパン三世とキャッツ・アイのコラボ作品はお祭り感を感じて観たくなったが、正直あんまりワクワクする内容ではなかった。
絵柄も凄く綺麗なのは分かるが、魂が入ってないというか、人間というよりも人形が動いているような感じ。綺麗なだけでは本作の良さが出ず、むしろ綺麗だから受け入れられないのかもしれない。
物語もルパンの良さもキャッツ・アイの良さも全然なく「VS」となっているけど、そんな感じもない。ただ二つの魅力的なコミックを組み合わせて話題作りをしただけの代物。
残念ながら全てのキャラクターに魅力がなかった気がする。
銭形のとっつぁんも面白くもないしカッコ良くもない。次元も五右衛門も、ただ添え物として存在してるだけ。不二子も意味不明だし、キャッツ・アイなんて何の魅力もなかった。
で、大事なのはルパンとキャッツ・アイと対立するヤツらが強大で恐ろしい存在じゃないと、本作の面白味は増さない。ルパンやキャッツ・アイが窮地のピンチに追い込まれるからこそ盛り上がっていくはずなのだが、対立するヤツらにも魅力がないので盛り上がらない。
というか面白くなかったので内容も頭に入ってこない。すぐに忘れてしまうだろう。
最新作よりも昔の作品を漁った方が楽しめただろう、といったところで「カット、カット」。
この記事へのコメントはありません。