30日、YCC県民文化ホールで開催された『MYSTERY NIGHT TOUR 2023 稲川淳二の怪談ナイト』に行ってきたのだ。
13時の開演前に甲府駅近くの『鶏そばAkari』で「濃厚鶏白湯そば」を食す。
あまり食欲がなかったのだが、非常にあっさりしていて食べやすい。
甲州地鶏を扱う元焼き鳥屋さんだった当店の鶏の唐揚げは絶品。
腹ごしらえをした後にイベントへ足を運ぶ。
遂に初めてとなるレジェンドの怪談イベントに参加することが実現した。
会場には根強い昔からのファンが集っているように見える。
全国を回る怪談ツアーを始めて30周年を超え、現在76歳の稲川淳二さんがバリバリと現役でエネルギッシュに活躍している姿はカッコ良く美しい。
前から5列目で体験する稲川ワールド。
舞台袖から笑顔で手を振り続けて観客席に向かってファンサービスが続く。
「ファンの人たちのお蔭」と何かの動画で観た記憶があるが、稲川淳二さんがファンに感謝して大事に想っている姿勢が伝わってくる。
二時間喋りっぱなしのレジェンドの怪談には圧巻。しかも早口だから、その凄さは増し増し。
ステージ上には長椅子が一脚、番傘が置かれるだけで、美術セットは非常にシンプル。演劇や音楽ライヴのようなカネのかかったセットを組まなくても、怪談ライブはシンプルでも照明を落とし光の当て方で雰囲気が出る。
そこにマイク一本があれば、後は演者のパフォーマンスのみだ。
お笑い芸人がマイク一本で観客を笑わせ沸かすように、怪談師はマイク一本で観客を怖がらせ震え上がらせる。
熟練された語りは、すこぶる聴き心地が良い。
怪談を終えると、心霊写真の紹介。
5枚もの心霊写真をスクリーンに映し出す。
衝撃的な心霊写真を見るのが、何故か楽しい。怖いというよりも、怖ければ怖い程に楽しいのだ。
全ての演目が終え、終演へ。レジェンド稲川淳二は観客席へと手を振り続ける。ずっと手を振り続ける。笑ってしまうぐらいに振り終えない。足を運んでくれた観客に誠心誠意のサービス。笑顔でいつまでも手を振り続ける稲川淳二が舞台袖へ見えなくなるまで、ずっと手を振り続けていた。
頂点に立つ人間程、謙虚で腰が低い。
初めて参加した稲川淳二のイベント、来年も足を運びたいと思った。
そう思って毎年参加する人も多いのだろう。
毎年、稲川淳二のイベントに参加することの楽しみが一つ増えたのだ。
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