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『自画ゾーン』

画像を描くというのは簡単のようで難易度が高い。

毎日見ている自分の顔がよくわからなくなる。

それは自分のことを客観的に見ることが、難しいからなのかもしれない。

自画像といえば有名なゴッホの自画像があるが、彼は生涯、何点もの自画像を描いた。耳を切りとして包帯ぐるぐる巻きの痛々しい自画像もあるが、俺はあの絵が好きだ。顔にも悲壮感というか哀愁が漂っている。

顔は人の生き様を物語る。

のんべんだらりと生きてきた顔と、壮絶に生きてきた顔とでは違う。

まさに顔そのものがアートのようにも思える。

絵というものは写真には写らない、感じたものを表現することができる。

俺の38歳の顔はどうか?

耳を切り落としたい衝動に駆られる。いや鼻毛でも抜いておこう。

俺の自画像は頭に花を咲かせよう。

頭の中がパラダイスだ。

首からは木の根っこが生えている。

やがて年老いれば俺も枯れて朽ち果てていくものだ。

俺が生涯、失いたくないものがある。それは、情熱と感受性だ。

いつまでも枯れぬように花を咲かせていたい。

俺の自画像タイトルは『自画ゾーン』。

額縁からはみ出したワクにはまりたくない俺の人生である。

作品『自画ゾーン』

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