前作に引き続き、今回も短編ホラー。
前作は部屋の中で撮影したので、今回は外に出てみよう。
短編ホラーといっても物語的な描き方はせずに、小ネタみたいな感じで撮っている。
「こんなシチュエーションで恐怖を表現するとどうだろう?」と、大喜利に答えていくかのように発想して作品を作る。
今回は「影」だ。自分の「影」。
以前に『ホラーミラー』なる作品を作り、その作品では「鏡」を扱ったが今回は「影」バージョン。
『ホラーミラー』の鏡は自分を反対の姿で映し出し、もしかしすると人格までもが反対に映し出されているかもしれない恐怖を描いた。
『クリーピーシャドウ』では影が、どう恐怖の対象として変貌するのか。
「影」による「陰」な部分が映し出される。
でも「陰」にいたら「影」は映らない。
光を浴びてこそ「陰」が消えて「影」が出て来るのだ。
そんな「影」の「陰」の部分にスポットライトを当てる。
しかし実際にスポットライトを当ててしまったら「陰」が消えて、「影」だけになってしまう。
「陰」は光の当たらない場所に存在して、「影」は光の当たる場所に存在する。
陰口を言う人にも影が出来るが、無論陰口を言わない人にも影が出来る。
「あの人ってどこか陰があるよね~」と、人には陰と陽の部分があり、陰がかかった人がいる。
「あの人に異性の影があるよね~」と、異性の影がちらほらと垣間見れる人もいる。
どちらも魅力的な人を表す言葉ではないだろうか。
「陰ながら応援しています」と言う人はいるが、陰に隠れてないで堂々と表で応援してくれと思う。
「影ながら応援しています」と言う人がいたら、そいつは影だ。影が喋っている。
影武者という存在がいるが、陰武者だったとすれば非常に根暗なヤツに違いない。
感謝を伝える時に「お蔭様です」と言うが、また別の「蔭」が出てきて、しかも「お」が付いていて、おまけに「様」まで付いている。
いつも陰ながら応援してくれている影武者のお蔭様ですぅ。
「お蔭様」は「かげ」界の大ボスではないだろうか。
いやいや何を言っている。「御影(みかげ)様」もいらっしゃるではないか。
ええいっ!「お疲れさん」は関係ないわいっ!
車道を歩く際に自分のシャドウが車道にハミ出している場合があるが、影がケガすることはない。
過激なことをする時に加減がわからない。
こんな僕を影で笑っている人がいるだろう。
それでは『クリーピーシャドウ』をご覧下さい。
『クリーピーシャドウ』
上映時間2分34秒 |
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