初めて園子温監督の映画『ヒミズ』を観てから、園子温監督の他の作品が色々と気になり始めた。
暴力シーンや血だらけになるシーンなんかは、個人的には好きではないんだけど(ドラマの手術シーンなんかも苦手)、何故かその世界に惹きこまれていく。
カラダ中に震えがくるような感覚が、カラダ全体でその映画を記憶している。
また役者の魅力を引き出すのが上手い。
一人一人の個性の魅力を十分に引き出している。
それでは、最近観た映画4本のレビューをさせていただきます。
『ジュラシック・ワールド』 恐竜に追われて逃げる映画。 シリーズに慣れてしまった感。 監督:コリン・トレヴォロウ 出演:クリス・プラット, ブライス・ダラス・ハワード,ヴィンセント・ドノフリオ, タイ・シンプキンス |
シリーズに慣れてしまった感がある。
つまらないわけではないが、最初に観た時の感動は味わえない。
一作目の『ジュラシック・パーク』は劇場に観に行った。
その時の衝撃は大きかった。
それはその時代だからだったのか。自分の年齢的なものなのか。
最新作の『ジュラシック・ワールド』は最新作という驚きはなく、今まで通りの恐竜に追われて逃げる映画であった。
肉食恐竜って、こんなに凶暴なのか??っていう疑問もある。
娯楽作品なので凶暴じゃないと、映画にはならないが。
『希望の国』 震災後の絶望からの復興。 大切なものは何かを考えさせられる。 監督:園子温 出演:夏八木勲, 大谷直子, 村上淳, 神楽坂恵 |
地震後の原発問題を描いた作品。
架空の県である長島県で起きた話で、東日本大震災の出来事をモチーフに描かれている。
住む場所を失い、家族がバラバラになっていったり、放射能汚染の問題など、僕たち日本人が考えなきゃいけないことに真正面から向き合っている。
絶望感があるものの、希望もある。
それぞれの人たちが何かを守り、何かと戦っている。
家族が死に、また新しい家族が生まれようとしている。
決して他人事ではなく、いつ、また大きな災害で僕たちは被災するのかわからない。
僕たちはどう生きて何を大切にしていくのか、そんなことを考える時間も必要である。
『地獄でなぜ悪い』 ナイスなキャスティング。 全員バカで圧倒的なバカ。 監督:園子温 出演:國村隼, 堤真一, 長谷川博己, 星野源 |
もう、めちゃめちゃ。
圧倒的な世界観を見せられちゃうと、こっちも引き返せない。
キャスティングもいい。
バカばっかりだが皆、自分の主張を持っている。
バカたちが集結したらヤクザ同士の抗争を映画撮影しちゃおうってことになるのだから、もう止まらない。
二階堂ふみは『ヒミズ』に続いて、また良かった。
園子温監督にかなり興味を持った。
著書なんかも読んでみよう。
展開がバカで、怖くて、やっぱりバカで、カラダ全身で映画を体感した。
ここまで振り切ったバカだと嬉しくなる。
『ジュラシック・パーク』 シリーズ1作目。 恐竜が怖くて、まるで生きているかのようだ。 監督:スティーヴン・スピルバーグ 出演:サム・ニール, ローラ・ダーン,ジェフ・ゴールドブラム, リチャード・アッテンボロー |
『ジュラシック・ワールド』を観たら、観たくなってしまった。
本作の公開当時、劇場に観に行った。
1993年の映画ということは23年前で、僕が16歳の頃。
衝撃的だった。
恐竜が実際に生きているように動いていた。
今観ても、やはりスゴイ。
『ジュラシック・ワールド』よりも面白い。
恐竜がめちゃくちゃコワイ。
色んなピンチを寸前で回避しては、また次なるピンチがやって来るというお決まりのパターンだがドキドキする。
久しぶりに観たが面白かった。
この記事へのコメントはありません。