さて今回の映画感想を。
『雨あがる』 いい雰囲気の時代劇。 ひょうひょうとした侍さんが良かった。 監督:小泉堯史 出演:寺尾聰, 宮崎美子, 仲代達矢, 原田美枝子 |
芝居がかった役者の演技が古くさくて仕方なかった。
「やいやい、あたいの飯を盗ったのは誰だい!」みたいな台詞があり、いかにも演劇的な話し口調はリアリティーがなくてシラける。
殿様の三船史郎は誰もが認める大根っぷり。
しかし、あの大根っぷりが殿様の味を出しているのかもしれない。
芝居がかった時代劇が好きなお年寄りにはウケるだろう。
いい雰囲気の映画ではあるけども、古くさく見えてしまった。
主役の寺尾聰と宮崎美子は良かった。
ひょうひょうとした感じのお侍さんってのは面白かったし、二人の夫婦も良かった。
『おろち』 ツッコミたくなる不可思議映画。 楳図ワールド全開。 監督:鶴田法男 出演:木村佳乃, 中越典子, 谷村美月, 山本太郎 |
楳図かずおの漫画が原作。
「なんやんねん、おろち!」とツッコミを入れたくなる不可思議映画であったが、そもそも楳図かずおの漫画ってそういうものである。
『漂流教室』は興奮しながら読んだ漫画だが、なんやねん!とツッコミを入れたくなるシーンばかりであった。
それを踏まえれば楳図かずおワールドとしてこの映画を受け入れようじゃないか。
最初はそんな気持ちで観ていたのだが、後半になっていくにつれて「おいおい、面白いやんけ」と思うようになった。
楳図かずおワールドをうまく表現していた。
『オールド・ボーイ』 20年監禁された男の復讐劇。 衝撃的に面白い。 監督: スパイク・リー 出演:ジョシュ・ブローリン, エリザベス・オルセン,シャールト・コプリー, サミュエル・L・ジャクソン |
日本の漫画が原作で韓国版の映画がカンヌで賞を獲ったりした作品だが、先ずハリウッドのリメイク版を観てみた。
ツッコミ要素はあるが、そんなのは目を瞑って単純に面白かった。
金槌ひとつでアクションするシーンは最高である。
漫画版は10年監禁、韓国版は15年で、ハリウッド版は20年。
さすがに一人で20年も監禁されたら、気が狂ってしまう。
面白かったので、韓国版を観ることにした。
『オールド・ボーイ』 金槌ひとつでの長回しアクションが最高。 失禁レベルの面白さ。 監督: パク・チャヌク 出演:チェ・ミンシク, ユ・ジテ, カン・ヘジョン |
ハリウッド版とも全然違うが、やはり金槌でアクションするシーンは圧巻。
ワンカットの長回しで大人数が暴れ回り、見事に迫力ある乱闘シーンが最高なのだ。
韓国版とハリウッド版での好みもあると思うが、どちらも面白かった。
思わず失禁しちゃった。・・・なわけないけど、いい刺激を受けた作品。
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