以前『百円の恋』という映画を観て、「安藤サクラってスゲ~!」と思った。
作品も面白かったが、安藤サクラが主演でなければ成立しなかった。
『百円の恋』は新井浩文のダメ男っぷりも良かったし、このキャスティングにて名作である。
武正晴監督の他の作品も観てみることに。
10割打者ということはないだろうから、同じ監督でもハズすことはあるだろう。
自分好みの作品でないこともある。
だが『イン・ザ・ヒーロー』を観たら、めちゃくちゃ面白かった。
『百円の恋』とは、また違うリアルな感じがイイ。
パッとしない人間がだんだんと輝いていく感じ。
クライマックスへの盛り上げ方、最高に良かった。
ということで、レビューを。
『ハイキック・エンジェルス』 女子高生が強いというよりも、 敵連中が弱すぎた。 監督:横山一洋 出演:宮原華音, 伊藤梨沙子, 川本まゆ, 長島弘奈 |
女子高生がギャーギャー騒ぎながらアクションをするのは、ただただうるさかった。
ジャッキー・チェンの映画は、面白みの中にカッコ良さがある。
だが本作は学園祭のノリのまま突っ走っていて、カッコ良くない。
致命的な欠点は、敵役の男たちが皆弱すぎである。
女子高生が強いというよりも、敵が弱いだけに見えてしまう。
大声を出しながらオーバーに殴りかかれば、そりゃあ避けられて反撃を喰らってしまう。
時代劇の殺陣で、敵役がわざとらしく大声を出しながら刀を振りかぶって襲ってくる感じ。
攻撃を受けたらオーバーに吹っ飛ぶので、「敵、弱っ!!」という印象を受けるだけ。
カッコイイとは思えない。
白スーツの敵役の中で一番強い男との対決だけは良かった。
カンフーアクションのスピードが早くて、女子高生に攻撃がガンガン当たっている。
唯一そこだけは好感が持てた。
『イン・ザ・ヒーロー』 武正晴監督の実力を再確認。 天才だぜ。 監督:武正晴 出演:唐沢寿明, 福士蒼汰, 黒谷友香, 寺島進 |
ヒーローのスーツの中に入っているアクションスターの物話で、現場のリアルな感じが伝わってくる。
登場人物は映画好きで情熱を持った人たちが集まっていて、それはこの『イン・ザ・ヒーロー』という作品を作っているスタッフ・キャストに対しての意欲や情熱も伝わってきた。
憎めない登場人物たち、それぞれの葛藤、クライマックスへの盛り上げ方、何ひとつ文句のつけどころがない。
武正晴監督の実力を再認識した。
『EDEN エデン』 武正晴監督のおかげで、 山本太郎が好きになるぜ。 監督:武正晴 出演:山本太郎, 中村ゆり, 高橋和也,齋賀正和, 池原猛 |
ゲイバーで働く人たちの物語で、武正晴監督作品ということで観てみた。
政治家の山本太郎は好きではないが、役者の山本太郎はなかなかイイ。
元気が出るテレビのダンス甲子園で、海パン一丁で踊ってた頃の山本太郎が一番好きではあるが。
武正晴監督のおかげで、本作の山本太郎もイイ。
オカマ役で人情に厚い山本太郎の演技が良かった。
物語は何てことないが、監督の演出がイイ。
『ターミネーター:新起動/ジェニシス 』 そういえば2以来観てない。 なんかキャスティングが変?? 監督:アラン・テイラー 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー,ジェイソン・クラーク, エミリア・クラーク |
観ている途中で気付いたが、ターミネーターシリーズを2までしか観ていない。
「2」の後に「3」と「4」があり、それから本作の『ターミネーター:新起動/ジェニシス 』が作られた。
「3」と「4」を観ていないが、まぁいいか。
サラ・コナー役をエミリア・クラークという女優が演じているのだが、「2」のサラ・コナーのイメージがあるから「何やねん、お前??」と違和感がハンパない。
この作品を作る必要性があったのか??
人気シリーズなので、そこそこ儲かるから作るのだろうが。
未来からカイルという男が全裸でタイムスリップしてきて、液体金属ターミネーターT-1000に襲われて、逃げた先が洋服店。そこで都合良く服をチョイス。「どんでけ都合エエねん!」。
サラ・コナーもカイルもキャスティングが良くない。
そもそもこんなシリーズを続けていても意味がない。
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