気になっていた作品を観た。
『ケンとカズ』や、実は未見だったゴダール作品。
後はホラーを色々観ているが、今度まとめてレビューするとして。
『ケンとカズ』 上手い、とにかく上手い。 不穏な空気感、構図、カット割り。 監督:小路紘史 出演:カトウシンスケ, 毎熊克哉,飯島珠奈, 藤原季節 |
冒頭から上手い。惹きこませる力がある。
腕相撲をする時に、相手の手を握っただけで「あー、これ強いわ」という感覚。
無名の役者さんを起用しているが、皆、表情がイイ。
リアリティーと説得力がある。
ラストは少し長いかなぁと思ったが、実際でも「イヤな時間」というのは「1分」でも長く感じるから、それもリアルだし良かった。
構図やカット割りも非常に上手く、これはマネ出来ない。
『気狂いピエロ』 シナリオがなく即興らしい。 シナリオがあればもっと良かった? 監督:ジャン=リュック・ゴダール 出演:ジャン・ポール・ベルモンド,アンナ・カリーナ |
映像や色、音楽や編集の面白さ、センスは抜群。
男女二人のロードムービーの見せ方も映画的に面白かった。
シナリオがなく即興で撮ったという話だが、ちゃんとシナリオがあった方が、もっと良かった気もする。
『勝手にしやがれ』 主役の男がバカバカしくてイイ。 単純な物語だが面白い。 監督:ジャン=リュック・ゴダール 出演: ジャン=ポール・ベルモンド,ジーン・セバーグ, ダニエル・ブーランジュ |
主役の男がバカバカしくて面白い。
簡単に人を殺しちゃうは、後先考えないで行動するは、女性にだらしない。
おバカなコメディーに仕上がらず、ゴダールの演出によってカッコイイ名作となった。
『ゴジラ FINAL WARS』 好みの問題なのか。 理解不能だった。 監督:北村龍平 出演:松岡昌宏, 菊川怜, ドン・フライ, 北村一輝 |
キャストもアクションもカッコ良くない。
何で、ドン・フライやねん。
スケールを大きくしようとするとカッコつけて海外の人を使いたくなるが、邦画と外国人の相性は悪く逆にチープに見えてしまう。
色んな怪獣を出してきたが、魅力的な怪獣を出さなければワクワクしない。
北村龍平監督は好きだが、カッコつけるのがハマらなかった時は、とんでもなくカッコ悪くなる。
ゴジラも意味なく出てきて暴れて、何でおとなしく去って行ったのかわからない。
謎だらけ。
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