黒田勇樹さんが作・演出した劇団八幡山ほしがりシスターズ5周年記念第6回公演、
『進撃の白雪姫と四十七人乗っても大丈夫な蔵』を、阿佐ヶ谷アートスペースプロットに観劇してきました。
まさに黒田節!!
それは黒田勇樹さんが「悪ふざけ」と言うだけあって、本当にクレイジーであった。
予測不能の物語展開!どこからどこまでが台本で、どこからどこまでがアドリブなのかわからない。
そして、演劇中も撮影OK!飲酒OK!SNSにアップOK!
演者が観客に話しかけて、その時に生まれた言葉を舞台上で使う。演者と観客の境界線を曖昧にして、観客も物語に参加して、皆で舞台を作っていくという、体験型エンタメだ。
舞台上で演者だけで「悪ふざけ」をしたら、観客を置いてけぼりにしてしまう可能性もある。演者と観客の間に溝を作らず、観客を「悪ふざけ」に巻き込む事によって、この空間に大きな一体感が生まれる。
決して誰かの個性を殺す事なく、どんな人にでも誰にでもスポットライトを当てる。それが黒田勇樹さんの優しさであり、「皆がおいしくなった方が面白い」という全体を見る演出家としての視点だろう。個々がバラバラに動いているようで、キッチリとひとつにまとまっている。好き勝手にやりながらも、全て計算の上で成立している。
色んな演劇がある中で、演者と観客がひとつの空間で一体感を生み、一人ひとりにスポットライトが当たり、皆が笑って楽しむ「悪ふざけ」があってもイイではないか。いや、あるべきなのだ。
お疲れ様でした。
また遊びに行きます。
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