ジャッキー・チェンが60歳を超えてもアクションをやり続ける事に感動する。
こちらも出来る限り、出演作品は追って行こう。
『ポリス・ストーリー/REBORN』 白髪のジャッキー、大ピンチ! 敵が強すぎる!! 監督:レオ・チャン 出演:ジャッキー・チェン, ショウ・ルオ, オーヤン・ナナ |
冒頭、ジャッキーの娘が危篤状態になっていて、車内でその連絡を受けたジャッキーが突如の大暴走。道路は渋滞でも歩道を車で走り、道行く歩行者を轢き殺す勢いで無茶苦茶運転。「警察がそんな運転したらアカンやろ!!」とツッコミを入れながらも見ていくと、物語もかなり不可解な方向へ大暴走。
摩訶不思議な登場人物たちが現れて、頭の中はチンプンカンプン。しかも敵が強すぎて、バケモノ級!!
これは僕たちの知っている『ポリス・ストーリー』ではない。邦題でややこしいタイトルを付けたもんだから、わけがわからない。過去の『ポリス・ストーリー』シリーズとは全く無関係。
的確には言い例えられないが、これはSFカンフーアクションなのだ。
物語はよくわからんが、全てを見終わると、「なるほど」理解が出来る。
しかし、白髪のジャッキーがとことんアクションをしてくれるのが嬉しい。
ジャッキーの作品群の中でも、かなりの異色作だと思うが、なかなか面白かった。賛否は分かれるだろうけど。
『ヘレディタリー 継承』 ぐいぐい引き込まれるが、 期待していたより怖くなかった。 監督:アリ・アスター 出演:トニ・コレット アレックス・ウォルフ ミリー・シャピロ |
すごい恐怖体験をさせてくれるかと期待していたが、個人的には全然怖くなかった。
映像表現、カメラワーク、役者の演技、音楽等はすこぶる良かったので、物語の展開にぐいぐい引き込まれていった。
母親がミニチュア模型を作っているが、映画自体がミニチュア模型を撮影しているかのようなカメラワークに「面白い」と思った。
次の展開が気になるという作り方は非常に素晴らしいが、物語としては、何故か「面白い」という感覚には至らない。もちろん、つまらないわけでもない。展開が気になる。
また、この映画が突出して良いところは役者の演技。家族の中の、娘、息子、母親、そして一見無関心そうな父親、どいつもこいつも一癖も二癖もあって、役者の演技にぐいぐい引きこまれていった。皆、とにかくいい表情をするのだ。
もう一度じっくり見直したい映画でもあるから不思議だ。
『ギャングース』 バチクソ面白かった!! キャスティングもバッチリ!! 監督:入江悠 出演:高杉真宙, 加藤諒, 渡辺大知 |
漫画原作ものらしいが、毎度のごとく漫画版は読んだことがない。だから実写単体としての感想を述べるが、ハッキリ言ってバチクソ面白かった。
主役の三人のキャラもいいし、ドキドキハラハラ、スリルもあって最高に良かった。
悪党のボスを演じるmiyaviが、超絶に怖くもありカッコ良かった。
全員キャスティングがすごく良くて、お見事としか言いようがない。
振り込め詐欺グループのカネを狙って強奪していくスリルや、展開がどんどん気になっていく物語は、退屈させる事がない。
回想シーンで、加藤諒が小学生を演じているところなんかも笑えた。さすがパタリロを演じるだけのことはある。独特な存在感のある貴重な役者である。
『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』 ツッコミどころ満載。 オチも弱い。 監督:米林宏昌, 百瀬義行, 山下明彦 出演:木村文乃, 鈴木梨央, 尾野真千子 |
スタジオポノックの短編アニメ劇場、三人の監督による三つのアニメ作品。
全体的には、どの作品もツッコミどころ満載。想像の世界にツッコミを入れるなんてナンセンスではあるが、気になって仕方ないのは事実。
米林監督の『カニーニとカニーノ』は、それなりにイイ世界観ではあったが、水中で生活していく生物が人間の姿なのは違和感がある。
カニのハサミを持って魚を獲るのも無理があるし、彼らが自然界で生きていくには厳しい。
彼らの自然界での冒険も大したことないしオチも弱い。短編だからといって手抜きした感があるのは否めない。
『サムライエッグ』は、玉子アレルギーの話だけど、これもツッコミどころが出てしまう。
母親が使う関西弁はニセモノ。今どき「さかい」とか使わんからね。「堪忍な」とか。フツーに「ゴメンな」って言うし。
玉子アレルギーの子供がいる家の冷凍庫に玉子の入ったアイスクリームを入れとくかね??不注意過ぎるやろ。「いつも食べてるアイスクリーム」という設定にしたかったっぽいけど、それでも注意するやろ。
玉子の入ったクッキーに手を伸ばす前に、最初から注意しとくやろ。
最後の『透明人間』は今までとタッチも違って面白そうだったけども、こちらも設定がめちゃくちゃ。ご都合主義。肉体が透明なのはわかるけど、何故着ている衣服さえも見えないの?
誰にも見えないのに何で仕事場に働きに行ってるの?
透明だと重力もないらしい。それはイイが、予知能力みたいなチカラが突然出てくるけど、何なの?透明である事との関連性は何?「透明だからこそ」の人命救助のシーンがあればイイけど、全然関係のない「予知能力」で人命救助しちゃうもんね。
色々とわけがわからなかった。
声優に役者の人を起用していて、物語の面白さの割にはムダに豪華だった。チカラを入れるところが違うんじゃないか。スタジオポノックの今後を考えれば、物語に注力した方が良かった。
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