昨年秋に公開予定だった俳人、小林一茶の生涯を描く映画『一茶』。
撮影を完了しながら製作会社の破産などで公開できない事態に陥っているのだ。
リリー・フランキーさん主演で小林一茶の物語なんて面白そうだなぁと僕は楽しみにしていたのだが、昨年秋公開予定のはずが製作会社の破産などでお蔵入りになっている。
2016文化庁文化芸術振興基金助成作品として制作されていたこの映画は、藤沢周平の小説『一茶』が原作。
監督はドラマ『ナイフの行方』『テンペスト』などを手掛けた吉村芳之が務め、『武士の献立』『武士の家計簿』など時代劇を得意とする柏田道夫が脚本。
出演者はリリー・フランキー、伊藤淳史、石橋蓮司、佐々木希、水川あさみ、中村玉緒。
3億円の出資を約束した一般財団法人の支払いが滞ったことで、製作会社が費用を立て替えつつ撮影を続けたが、同年10月に破産手続きの開始を決定。ギャラなど約1億7000万円が未払いのままだというのだ。
一茶のスタッフや飯山市の一般社団法人・信州いいやま観光局などは先月、「映画『一茶』を救う会」を設立。
代表理事で映画監督の南柱根さんは「一日も早く完成させ、公開にこぎ着けたい」と理解を求めている。
何とか公開出来る状況になっていって欲しい。
面白そうな作品なのでお蔵入りになってしまうのは、あまりにも残念過ぎる。ギャラの未払いもキツ過ぎである。
リリー・フランキーさんは役者として演技の上手さはズバ抜けているので、そのリリーさんが一茶を演じるとなると非常に楽しみな作品である。
どうにかこうにか公開にこぎ着けて、キャストやスタッフの方々のモヤモヤした気持ちを晴れやかにして欲しい。もちろんギャラの未払いも解決してくれないと、一丸となって撮影した皆の想いが浮かばれない。
「お疲れ様」と笑って皆で気持ちのいい酒を酌み交わしたいではないか。
クラウドファンディングか何かで支援を集められないのかな。
きっとこの現状が知れ渡れば、「観たい」という人や「支援したい」という人は結構沢山いると思う。1億7000万という額の未払いを回収するのは厳しいことだけど。
でもこの業界って、こういうことが少なからずあるのかな。資金繰りが出来なくてギャラの未払いが起きたり、公開までもがお蔵入りになったり。
もっとこのニュースが話題になって広く多くの人たちに知られることによって、今後支援を募ったりしながら応援してくれる人をどんどん増やせていけばいいのだが。
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