今回は割と新作を観たのだ。
『ベイビー・ドライバー 』 カーチェイスの疾走感と音楽を 掛け算したアイデアが素晴らしい! 監督:エドガー・ライト 出演:アンセル・エルゴート, リリー・ジェームズ,ジェイミー・フォックス, ケヴィン・スペイシー |
主人公のベイビーは車の運転がすこぶる上手く、強盗の逃がし屋をする。
子供の頃の事故の後遺症で耳鳴りがしているので、常にイヤホンで音楽を聴いている。
銃撃戦やカーチェイスが繰り広げられるだけではフツーの映画だが、イヤホンから流れる音楽を掛け算することで、スピード感と臨場感が増して魅力度が大きくアップした。
小難しい話がなく、悪いヤツらは見るからに悪そうで、単純明快な物語を痛快にノリとテンポで見せてくれる。
『怪物はささやく』 結局、何だったの?感。 どんな感情を抱けばいいのか。 監督:J.A.バヨナ 出演:フェリシティ・ジョーンズ, リーアム・ニーソン,ルイス・マクドゥーガル, シガニー・ウィーバー |
子役の主人公がすごく良かった。
物語も面白くなるような雰囲気は常にあったが、「結局、何だったの?」感が残って仕方ない。
「怪物何しに来てん?」と。無駄にデカイだけやん。
期待値があっただけに、消化不良であった。
『ドリーム』 しっかりとしたイイ映画。 実話だからこその感動がある。 監督:セオドア・メルフィ 出演:タラジ・P・ヘンソン, オクタヴィア・スペンサー,ジャネール・モネイ, ケビン・コスナー |
全くの作り話なら全然感動もしないが、実在する人物の実話を基に作っているので「あぁ、イイ話だなぁ」と思った。
しかも下品に描かない。
オーバーな演技で泣き叫んだり小賢しいマネをしないで、淡々と上品に描いているので観ていて心地いい。
時代背景の中で差別的なシーンもあるが、本作には悪人がいない。
イイ作品である。
『アイ・アム・キューブリック!』 物語が浅い。 偽キューブリックも浅い。 監督:ブライアン・クック 出演:ジョン・マルコヴィッチ,ジェイムズ・ドレフュス,ジム・デヴィッドソン |
キューブリックの偽物が出会う人たちを騙して歩くという実在した詐欺師の物語で、題材は面白いが描き方が浅い。
もっとハラハラドキドキしたり、巧みな話術で人を騙すところがあってもイイのだが、テキトーな話術と浅い思考なのに人が簡単に騙されていく。
同じパターンの繰り返しで飽きてくる。
映画用に脚色した方が良かった。
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