注目の記事 PICK UP!

バンクシーなら落書きも合法?東京都の矛盾対応(NEWS記事)

題となったのは、東京都港区の防潮扉に描かれていたネズミの絵で、世界的に著名なアーティスト・バンクシーの作品ではないのか?と、都が保全・調査に乗り出した。

バンクシーなら落書きも合法?


ネズミの絵が、いつ頃に描かれたものなのか正確にはわからないが、2009年にはすでにあったとのこと。それを2018年末に近隣住民が「バンクシーの作品では?」と都に問い合わせたことで、今回の騒動につながった。

小池百合子都知事は、自身のTwitterで「あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました!  東京への贈り物かも?  カバンを持っているようです」と自身とネズミの絵のツーショットとともに投稿。

東京都は1月16日に、保全のために防潮扉の絵が描かれた部分を取り外して倉庫で保管することにしたという。

今回の問題提起は、グラフィティは器物損壊になる犯罪行為なんだけど、「バンクシーの作品かも?」という事で、小池都知事が浮かれてTwitterでネズミの絵とのツーショット写真をアップして「東京への贈り物かも?」とつぶやいた事と、東京都が保全という対応をした事。

ネット上では、東京都の「ダブルスタンダード」ともいえるこの対応に、
「自治体としてどう整合性つけてるんだ」
「バンクシーならストリートアートは合法なのか?」
「そこらの兄ちゃんがやったら『犯罪』なのにバンクシーさんだと『贈り物かも』っておかしくない?」
など、行政として矛盾した対応を批判する声が上がっている。

バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授は、自身のTwitterで「ステンシルという特性上、最終的に特定するのはむずかしい」としながらも、バンクシーの作品集に酷似した作品があることや、再開発地域という古く必要とされないものが排除されていく場所で、排除されるものの象徴としてのネズミが描かれたことなどから、「本物ではないか」と述べている。また「テレ朝ニュース」では、バンクシー作品に詳しいイギリスの鑑定家のジョン・ブランドラー氏が「これは110%本物です。約2000万円から3000万円はすると思います」と話している。

NEWSについてのコメント


建物のシャッターや看板にスプレーで絵や文字が描かれている「グラフィティ」というストリートアート。通常であれば、東京都はグラフィティを消すはずなんだけど、バンクシーの絵かもしれないので消さないで倉庫で保管しちゃった。

批判の声が上がるのは、それはその通りだと思う。

個人的な感情で意見すると、バンクシーなら合法とかそんな事よりも、小池都知事の浮かれた顔が何だか癪に障る。気に入らない。

それはともかくとして、批判の声は「正論、ごもっとも」ではあるけど、そりゃそこらの兄ちゃんが描いたグラフィティは犯罪だが、バンクシーのグラフィティなら価値あるでしょう!って僕は思う。

自分の家の壁に知らないガキが落書きしたら即、警察に通報するけど、それがもしもバンクシーの絵だったりしたら、喜んじゃって「贈り物かも」ってVサインでツイートしちゃいますね~!

だから東京都の対応は仕方ないと思う。何だか腹も立つし、ややこしい問題ではあるけど。

だからと言ってバンクシーの絵を「これは犯罪です」と、あっさり消しちゃったら、それはそれで批判の声が上がるんじゃないのかなぁ。
「バンクシーの絵を消すとは何事だ!価値がわからないのか!!」
「そこらの兄ちゃんの落書きと、バンクシーのアートを一緒にするな!」とか色々叩かれそうだ。

今回の問題に限らず世の中ってのは不平等で不条理なもの。「あいつ」はダメだけど「あの人」はイイってことは往々にしてある。セクハラ問題だって、そこらのオヤジに触られたら訴えるけど、福山雅治だったら喜んじゃうかもしれない。

今の世の中、どんな対応をしても批判の声が上がるのは無理もないけど、「アートの持つチカラは法律をも覆す」という事が、今回のニュースで明白になったのではないでしょうか。

関連記事

  1. 葛飾北斎『生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」』(NEWS記事)

  2. 4月6日公開映画「クソ野郎と美しき世界」あらすじ発表(NEWS記事)

  3. 北野武監督最新作映画『首』お蔵入りか?どーなる?(NEWS記事)

  4. 2021年(第93回)アカデミー賞全受賞結果!(NEWS記事)

  5. 第90回アカデミー賞、全ノミネートが発表(NEWS記事)

  6. 第75回ゴールデングローブ賞結果発表!(NEWS記事)

  7. 7億円のゴッホの絵、盗難。新型コロナで休館中の美術館。(NEWS記事)

  8. 2019年(第42回)日本アカデミー賞受賞結果!(NEWS記事)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ARCHIVE

PAGE TOP