ふと気づけば、もう12月だ。
今年も終わろうとしていて、毎年のように「一年経つのが早い」と感じるのだ。
もっともっと観たい映画はあるし、知りたいアートがある。
このペースでいくと人生100年では、なかなか足りないのが、もどかしい。
それでは、映画のレビューを。
『北斎漫画』 豪華キャストで贈る「北斎」! 何故ツマラナイ映画にしたのか。 監督:新藤兼人 出演:緒形拳 西田敏行 田中裕子 |
世界に誇る葛飾北斎の「北斎漫画」にまつわる映画なのであろうと楽しみにして観た。
「北斎漫画」に情熱を注ぐ北斎の生きざまを、緒形拳主演で観られるなんて楽しみではないか。
西田敏行、田中裕子、樋口可南子、フランキー堺など、豪華キャストで贈る『北斎漫画』!!
よくもこんなツマラナイ作品になったものだ。
「北斎漫画」なんて全然関係ないし。
とにかく冒頭から女性キャストが全裸になる。田中裕子も樋口可南子も脱ぐ、脱ぐ、脱ぐ。全くもって意味がわからない。
タコと女性の絡み合う北斎の春画を、なんと樋口可南子が全裸になってタコと再現してしまうのだから困ったもんである。
ただの監督の趣味である。女性キャストを脱がしたいだけの映画。それ以上のものは何もない。
映画中盤で、突然北斎が89歳になる。
もうコントかと思った。
だけどツマラナイから笑えない。
北斎を題材にして、ここまでいい加減な映画を作るなんて理解不能だぜ。
『タキシード』 決して傑作ではないが、 ゆるく観るには楽しめる。 監督:ケヴィン・ドノヴァン 出演:ジャッキー・チェン ジェニファー・ラヴ・ヒューイット ジェイソン・アイザックス |
タキシードなんてタイトルの映画だから、どんな映画なのかと思ったら、タキシードを着るとスーパーマンになれるという非常にわかりやすい設定であった。
タクシー運転手のジャッキーが車の運転技術を見込まれて、とある組織のデヴリンの運転手に雇われ事件に巻き込まれる。デヴリンのハイテク機能搭載のタキシードを着てアクションをするという展開になる。
おバカなコメディーは笑えないが、肩のチカラを抜いてゆるく観るには楽しめる作品。
そりゃ『プロジェクトA』や『スパルタンX』、『ポリス・ストーリー』などの傑作を期待しちゃあダメかもしれないが、ジャッキーがアクションするシーンを観るのはやはり楽しいものである。
時々、ジャッキーの映画を観たくなる。サービス精神旺盛なジャッキーは、難しいことを考えないで観る者を楽しませてくれるのだ。
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