ここ最近、夢の中でも映画のような物語を見る。

全部、悪夢だが。

是枝監督作品には「家族」をテーマにしたものが多数あり、その家族の形態は、血の繋がりがなかったり、裕福ではなく、社会の片隅でひそひそと暮らしているような人たちを描く。

是枝流演出術はドキュメンタリータッチで、季節を通して描き、子供たちの髪の毛が伸びてきたり、部屋が散らかっていく様子等の、リアルな表現に唸る。

実際にあった事件を基に、フィクションを織り交ぜて物語を作っているらしいが、あまりにも残酷な、まさに僕たちが「誰も知らない」生活があった。

時代劇で大勢の人間が斬り合うシーンは迫力があり面白いはずなのだが、実際はすごく単調で退屈な場合が多い。

しかし本作では、がっつりエンターテイメントをしていて「おおー！まだ続くの！？スゲー！！」と、かなり痛快であった。

本作の実績があったからなのか、後に『無限の住人』を撮っていたが、本作での大勢でのバトルの方が格段に良かった。

出演者の顔ぶれも良かった。

稲垣吾郎は悪に徹してくれていて、ラストは名シーンであった。

面白いけども、想像を絶する感じではなく、ディズニー映画ならではの面白さ。

サム・ライミ監督の良さを程よく出しながらも、目いっぱい出すことは控えている作品。

子供の頃に、よく深夜に放送していた記憶があったが、物語も覚えておらず、ちゃんと観たのは初めてだった。

もっと期待していたが、期待ほどの面白さではなかった。

爆破シーン等はCGではない、当時の時代ならではの面白さがあった。

B級感を漂わせる作品の雰囲気も良かった。