前作ではホームセンターで働くオジサン。今作ではタクシー運転手。さて、その実態は・・・・!
『イコライザー2』 たった一人の必殺仕事人。 淡々と敵を始末する仕事っぷりに魅了される。 監督:アントワン・フークア 出演:デンゼル・ワシントン ペドロ・パスカル アシュトン・サンダーズ |
デンゼル・ワシントンと『トレーニング デイ』のアントワン・フークア監督とタッグを組んだクライムアクション『イコライザー』の続編。
マッコール役のワシントンは、自身のキャリアで初の続編への出演である。
メリッサ・レオ、ビル・プルマン、ドラマシリーズ『ナルコス』などのペドロ・パスカルらが共演。
2018年製作/121分/PG12/アメリカ
原題:The Equalizer 2
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
表向きはタクシー運転手をしているCIAの元エージェントであるマッコール(デンゼル・ワシントン)。
彼のCIA時代の上官であり親友のスーザン(メリッサ・レオ)が何者かに殺害されことを知る。
マッコールは独自に捜査を進めるが、スーザンが死の直前まで手掛けていた任務の真相に近づいたために命を狙われる。
たった一人の必殺仕事人。
世の中の悪を一掃せんとばかりに、ちゃっちゃっと相手を始末する。決して感情を剥きだしたりにすることなく淡々と片付けるのだ。
前作『イコライザー』も非常に面白かったが、続編もしっかりと面白かった。
前作ではホームセンターで働くオジサンであったが、今回はタクシー運転手。
しかも散々痛めつけた相手に「評価は☆5つ付けろよ」なんて捨て台詞を吐いて、ボコボコにされた相手は恐怖ですかさず☆5つの評価を付ける怯えっぷり。笑わせるぜ。
『イコライザー』シリーズでは、必ず人生に悩める若者を登場させる。前作では少女とホームセンターの同僚のおデブちゃん。今回はアートの道を夢見る青年。彼らはマッコールと出会い、マッコールと語り合い、マッコールに命を救われることで、希望を抱いた未来へ歩みはじめる。
しかしながら、マッコールという正義のヒーローでありつつも危険を呼び起こす厄介人物のおかげで、周囲の人たちも危険に巻き込まれる。
青年がマッコールの家の壁を塗っている最中に、マッコールの命を狙う連中が家に突撃する。このシーンはかなりハラハラドキドキした。マッコールと関わりを持ったことで、無関係な青年まで危険に巻き込まれちまう。ヤクの売人をしようとしていた青年を助けた経緯もあるから、なんやかんや言ってもマッコールは命の恩人になるのか。
ラストの嵐の中での格闘シーンも最高に良かった。
嵐という状況設定を作り上げることで町から住民が避難していなくなる。町の住民たちが存在しないので、町や家を使い放題にして格闘することが出来る。そして、嵐という状況を取り入れ活かしたアクションを展開することで、より一層スリリングなシーンを演出することが出来るのだ。
さてこれでシリーズ完結することはないだろう。『イコライザー3』も期待しようというところで、「カット、カット」。
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