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映画『マチネの終わりに』ネタバレ・あらすじ・感想。

本的にラブストーリーは観ないんだけど。好きだとかどうとか非常にくだらなくて、勝手にやってろって思っちゃう。それにラブストーリーの中で主人公に感情移入するよりも、失恋する脇役に感情移入しちゃって辛くなる。

『マチネの終わりに』は、福山雅治と石田ゆり子の登場する映画の雰囲気が良さげで、実は結構観たかった。もう観ている僕を傷つけないでね。

そう思ったのも束の間、映画の途中から最後まで、僕は激怒していたのだった。

『マチネの終わりに』
「全員、なんやねん!」
僕、怒っています。

監督:西谷弘
出演:福山雅治,石田ゆり子,伊勢谷友介
 

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予告編

 

 

解説

 
福山雅治、石田ゆり子主演で、東京、パリ、ニューヨークを舞台にした音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた、芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を映画化。

 

蒔野役を福山、洋子役を石田がそれぞれ演じる。

伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行らが共演。

『容疑者Xの献身』『昼顔』の西谷弘が監督。

マチネの終わりに

平野啓一郎  (著)

Kindle

 

2019年製作/124分/G/日本
配給:東宝

 

あらすじ

 
クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)とフランスの通信社で働く小峰洋子(石田ゆり子)は、出会った時から運命のようなものを感じていた。

しかし洋子には婚約者がいて、さらに二人とも世界を飛び回っていたことから、ひとつの夜を境に関係は途絶えてしまう・・・。

 

感想

 
おいおいおいおいコノヤロー。俺にラブストーリーを見せたのが間違いだったようだな(勝手に自分でDVDを借りて観たんだけど)。俺は怒っているぜ!

映画としては美しく丁寧に作られていて非常に良かったんじゃないかな(どないやねん!)。

ギターの音色とともに織りなす物語は、過去と未来を紡ぐ旋律のように奏でられていた。

映画を観た感想は率直に「全員、なんやねん!怒るで、しかし!」とメガネを突き上げて肩をいからせていた(メガネしていなかったけど)。

蒔野と洋子が会う日の夜、蒔野の師匠が倒れたことで蒔野が病院に駆けつけて、結ばれるはずであろう二人が会えなかった。先ずは、絶妙のタイミングで倒れた師匠に「こんな時に倒れるな、バ~カ!」と言わせていただきたい。

蒔野は会いに行けないことを洋子に報告するために電話をかけようとするが、携帯電話をタクシーに忘れていってしまった。「忘れるな、バ~カ!」。

携帯電話をマネージャーに取りに行ってもらうが、「自分で行けよ、バ~カ!」と思った。僕が蒔野ならば絶対に自分で受け取りに行く。さすがに待たせている洋子に対して申し訳ないからだ。それかマネージャーが受け取りに行くよりも先に、マネージャーにお願いして洋子の連絡先を聞いて事情を伝える。それが出来なかったのは、先ず「蒔野、お前のせいだからな!」。

マネージャーが蒔野の携帯電話を受け取って、ダメなことではあるけど蒔野の携帯を勝手に見て「洋子とのメールのやり取り」を盗み見してしまう。このマネージャーが一番悪いんだけど、僕の中では「仕方ないっちゃ仕方ない」と思っている。そりゃ蒔野のマネージャーをしていて蒔野に対して恋心を抱いているんだから、魔が差してしまったのは仕方ない。自制心ではなかなか止められないんじゃないかな。判断がうまく付かなかったことだろう。

 

それから新しいスマホで蒔野は洋子に連絡をしてみるんだけど「そこまですれ違うかね??」。ここで全ての誤解は解けるんじゃないの?余計にぐちゃぐちゃになってますやん!勘弁して下さいよ~!

一応、洋子と連絡がついたんだからさ~。僕の場合だったら、もう洋子に完全無視されるだろうね。「もう連絡しないで。クズ」と言われて着拒されるのが目に見えている。

まぁ、いい。ここまではいい。許してやる。今までのことは許してやるよ。

4年後、蒔野がマネージャーと結婚して子供まで授かっている。「おい、マジでふざけんなよ!」マネージャーと結婚するかね??そーいう目で見てたかってことか??公私混同しやがって。蒔野って「福山雅治が演じている」んだぞ!そんな手の届く範囲の近場じゃなくて、もっと広範囲でモテて女性を選び放題やぞ!そこと結婚するかね???

洋子は洋子で以前のフィアンセと結婚して子供を授かっている。「全員、なんやねん!怒るで、しかし!」。

フィアンセを捨てて蒔野を選ぼうとしましたやん!!蒔野がダメになったら、一人になるんじゃないの?そこでまたフィアンセに戻るかね???「きっしょ!」。

結局、洋子はその自分の都合のいいバカな選択によって離婚をして被害者面してるけど、この件に関しては加害者だからな。

 

蒔野の妻であるマネージャーから「過去の真実」を打ち明けられると、急に蒔野のことが蘇る洋子。確かに蒔野と洋子の関係はマネージャーによってブチ壊されたわけだから、蘇る気持ちもわからなくもない。だけど途中で「違うヤツと結婚した」よね?

真実を知った蒔野は蒔野でグラスを強く握締めながら、ホラー映画さながら「ギョア~~~!!!」と叫ぶ始末。楳図かずおの世界に紛れこんだのかと思ったぜ。

蒔野は、洋子のことを思い出している。「は?マネージャーと結婚したのは何だったの??」もう過去の女じゃないの??それはそれでマネージャーと子供が可哀相だな。

ラスト、ライブ会場に洋子が来ていることを悟った蒔野は、突如曲目を変更して洋子に曲を捧げる。

ま、こんなカッコイイ男が「一人の女性に向けて曲を演奏」したら、一発で堕ちるわな。僕だって堕ちちゃうわよ。

そして、ようやく二人が再会をする。少し涙を浮かべながら笑顔を見せる二人。終わり。「なんやねん!!!もうエエわ!!!」

気が付けば怒りながらも一番映画に夢中になっていただけの自分に思えて恥ずかしいではないか、コンチキショウッ!!といったところで、「カット、カット」。

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