超久しぶりに『GONIN』を観た。
『GONIN』 演出がカッコ良すぎる。 ビートたけしの異様な存在感が怖い。 監督:石井隆 出演:佐藤浩市 本木雅弘 根津甚八 |
「キレたら止まらない」、超豪華キャストを迎えて贈る傑作バイオレンスアクション!
『夜がまた来る』の石井隆が監督・脚本。
石井とのコンビが冴える佐々木原保志が撮影。
五人に紛するのは、佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平。
LD化の際には、再編集され119分の<特別版>が製作。
2007年には121分の<REAL EDITION>が製作。
1995年製作/109分/日本
配給:松竹
バブル経済が崩壊して、社会から弾き出された5人の男たち。
人生の瀬戸際に立たされた彼らは、生き残りをかけて一発逆転の賭けに出る計画を企てる。
5人は、暴力団の事務所を襲い金庫に眠ったアブク銭の強奪に向かう!
計画はまんまと成功して奪った金を山分けして、5人は新しい人生に踏み出すはずだった。
しかし暴力団の報復がはじまり、5人VS暴力団の血で血を洗う壮絶な戦いが始まった・・・。
超久しぶりに観た。急に観たくなった『GONIN』。やっぱりカッコイイ。
出演者が素晴らしく全員イイ。
当時の出演者と同じ年代で、現在の役者でここまで迫力のある役者を集められるだろうか?
これだけのキャスティングが出来た時点で、もうこの映画は勝ちである。
もちろんキャスティングだけではなくて、よくこんなにカッコイイ演出が出来るものだと痺れた。
アクションにとてつもない緊張感を漂わせている。
カネを強奪する計画を立てるのは構わないが、暴力団の事務所に強奪しに行くなんてバカげている。命知らずにも程がある。
そりゃ報復されて当然である。
本作で何とも異様な存在感を放つのはビートたけしである。お笑い芸人とは思えないほど怖い。
雨の中、スウェット姿でビニール傘をさしながら拳銃を発砲して、さらに現場に駆け付けたパトカーに向かって発砲しながら近づいていくシーンが非常に素晴らしい。
パトカーはゆっくりと後ずさりして行く。
ビートたけしと木村一八の怪しい関係には笑えるが、それはそれで恐ろしさを演出している。
佐藤浩市と本木雅弘も怪しいし、佐藤浩市が最後に本木雅弘にキスをするって、どういうこっちゃ?
久しぶりに観たが、カッコイイ日本映画を観れて最高である、といったところで「カット、カット」。
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