新シリーズの『半沢直樹』、話題もさることながら、期待を裏切らない面白さに『半沢直樹』ファン達は興奮して歓喜した。
第一作目の『半沢直樹』はリアルタイムでは観ておらず、後から全話を追いかけたわけだが、僕にとっても非常に面白かった作品である。
何といっても「倍返し」のフレーズとともに、半沢直樹が上司にやられた仕打ちを最後に倍返しにして返すという姿は痛快であった。
古くは時代劇での『水戸黄門』等に見られる、最後の大どんでん返しで悪者を成敗するという現代版の物語である。
今回、新シリーズの『半沢直樹』の放送にあたって、期待値はドンドン増した。
7年ぶりの続編ということも、流石に凄いことではある。
前作の『半沢直樹』で、一気にスターダムにのしあがった堺雅人は、大河ドラマ『真田丸』で主演の真田幸村を演じたりした。
コロナ禍の影響で放送が延期になったりしたが、今回、無事に最終回まで見届けることが出来て喜ばしい限りである。
僕はネット配信の「TVer」で観ようと最初から思っていたので、リアルタイムで視聴していなかった。
それが今回、第一話のTV放送が終了しても、「TVer」で配信されることはなく、僕は絶望の淵に屈したのであった。
新シリーズの『半沢直樹』を観ることを諦めて途方に暮れていた頃、最終回を間近に「一話から最終回の直前まで」の全話を一気にネット配信してきたのだ。
なるほど!最終回の視聴率を爆発させるために、直前で一気配信をしてきたのね。
それまではネット配信をしないことでリアルタイム視聴を優先させて、最終回目前でネット配信をして、また最終回のリアルタイム視聴を盛り上げるということだ。
僕はまんまとその戦略にハマり最終回までの一週間で「TVer」で、『半沢直樹』を全放送分を一気見したのだ。
何とか最終回までの放送を全て観終わったのだが、最終回も最高に面白かった。
半沢直樹の「倍返し」も大きな魅力だが、迫力のある出演者や、演技オーバーな演技を存分にすることだ。
その演技オーバーは物語の面白さを倍増させて、役者の個性を存分に魅力的にさせる。
歌舞伎役者さんを多数起用しているのも、その顔芸の面白さや声量の大きさや迫力を持っているからであろう。
『半沢直樹』自体の物語も面白いが、役者が演技を抑えて演じていたのなら、ここまでの社会現象になるほどの大ヒットはなかった。
柄本明さんをはじめ、非常に面白い登場人物が出てくるが、僕はやはり香川照之さんの素晴らしさが光っていた。
前シリーズでは、「ただただ凄みのある怖い大和田」であったが、今回のシリーズでは非常にコミカルな大和田を、大和田の役柄を崩さないカタチで思う存分演じてくれていた。
また堺雅人との掛け合いも最高であった。
握手シーンや「オ・ネ・ガ・イ・シ・マ・ス」という最高に面白い笑える名シーンも炸裂した。
日本中から注目されている作品は制作陣も気合が入るし、ノリにノッていくわけだから、どんどん面白さが加速していくのだ。現場でのアイデアもどんどん湧き出てきたことだろう。
『半沢直樹』での一番不可解な存在は、嫁さんの上戸彩である。
こんなに可愛くて性格が良くて優しくて旦那を癒してくれる女性がいるだろうか。
全くもって謎である。
『昼顔』でもしていなければ、全く説明がつかないのだ。
『半沢直樹』に関しては、語り尽くせない語りたい登場人物やシーン、エピソードが山のようにある。
隅から隅まで面白さを追求して作られた『半沢直樹』に感無量であるのだ。
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