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ドラマ『世にも奇妙な物語 ’23夏の特別編』ネタバレ・あらすじ・感想。

しぶりに『世にも奇妙な物語』を観たのだ。今年の最新作である。

『世にも奇妙な物語 ’23夏の特別編』
テキトー過ぎて、つまらない。
『視線』は良かったと思うが。
演出:松木創 , 小林義則 , 淵上正人 , 土方政人
出演:池田エライザ , 鈴木保奈美 , 中川大志 , 西畑大吾(なにわ男子)

 

 

解説

 
ストーリーテラーのタモリと豪華キャストが奇妙な世界へといざなう人気シリーズの最新版『世にも奇妙な物語’23夏の特別編』。

 
1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始。

その後は特別編という形で年に2度放送を続けるスタイル。

各時代を代表する作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることによって奇妙な物語の世界観を作り出してきた本シリーズ。

今回では各ドラマの主演に鈴木保奈美、中川大志、池田エライザ、西畑大吾(なにわ男子)が出演。

6月17日(土)21時放送。

 

あらすじ

 

お姫様クラブ

 
ゴージャスなドレスに身をまとったお姫様、そんな少女の夢をかなえてくれるのが「お姫様クラブ」だ。

幼い頃に「お姫様クラブ」でお姫様になった遠藤南美(鈴木保奈美)は現在、団地で夫と娘の3人家族で暮らしていた。

そんなある日、お姫様クラブ支配人・比目野と名乗る男が舞踏会の招待状を持って現れ、南美は「お姫様クラブ」での華やかな体験を思い出す。

 

小林家ワンダーランド

 
昔は仲むつまじく家族の時間を大切に過ごしていた小林家。今では家族間の会話は殆どなく、どこかギスギスしていた。

そんなある日、長男の達也(中川大志)に父親(田口浩正)から「明日、大切な話があるから昼に家にいろ」というメッセージが届き、翌日、達也は実家のリビングに入ると父親、母親(三石琴乃)、妹(松崎未夢)の家族全員集結。

するとTVから注目のテーマパークランキングの特集が流れ、注目度1位のテーマパークが発表される。

TVには「小林家ワンダーランド」という文字と自分の家の外観が映し出され、父親がこれまでのテーマパークの概念を覆す超新感覚ご近所型テーマパーク「小林家ワンダーランド」をオープンすると伝える。

 

視線

 
大学4年生の新谷杏奈(池田エライザ)はいつも通り授業を受けていると、教室にいる全員の視線が自分に向けられていた。

杏奈は尋常ではない視線の数に恐怖を覚え教室を飛び出すが、廊下でも学生全員の視線を感じる。

街中でも一人残らず自分を見つめられ、翌日もその場にいる全員からの視線を感じる杏奈は誰とも目が合わないように俯いていたが、唯一自分から視線を外す同じ4年生の城琢磨(醍醐虎汰朗)を見つけ・・・。

 

 
雨上がりの青空で、二眼レフカメラを持つ南條拓也(西畑大吾)が空を見上げると、そこには虹が出ていた。

虹を撮影しようと二眼レフを構え覗き込むと学生服姿の美しい少女がこちらを見つめていることに気付く。

顔からカメラを離して見るとそこには誰もいないが、再びカメラを覗くと少女が立っている。

拓也がカメラを覗きながら少女の後を追いかけていくと少女は姿を消してしまった。

それから拓也は少女のことが忘れられず、もう一度会いたいと思っていると、ある日空に虹がかかる。

 

感想

 
もう十何年以上ぶりではないか。『世にも奇妙な物語』を観たのは。

夏の特別編と題して4話で構成された二時間スペシャル。

結論から言うとキャスティング頼りで脚本がテキトーでつまらない。

毎回「今回はこんな役者さんが出るんだぁ」と顔ぶれは楽しみなのだが、それ以外に惹きつけられるものがない。

久しぶりに観てみたが、思っていた以上にテキトーだった。

お姫様クラブ』は、ちょっとアホらし過ぎる。鈴木保奈美が「お姫様扱い」されることに心酔していく過程が不親切でアホらし過ぎる。

スーパーのパート勤務中にまでダンスをするくだりは、奇妙な物語というよりコメディー。

オチはブラックユーモアが効いているが、鈴木保奈美が壊れていく過程にリアリティがなく稚拙なのだ。

お姫様クラブの支配人が「何故、数十年前と一切歳を取っていないのか」そんな謎も隠され伏線回収されぬまま終わってしまった。

小林家ワンダーランド』は面白くなる雰囲気は醸し出しつつも支離滅裂過ぎて酷い。

TVで小林家ワンダーランドの宣伝が流れ、くだらないアトラクションに行列が出来る程の大盛況っぷり。

チェーンソーでカラダを切り刻むオチも意味不明だし、事件として扱われず警察沙汰にならないのも理解出来ない。「奇妙な物語って何でもアリなの?」となれば、もう奇妙でも何でもなくなる。

息子さんは確実に死に至ると思うが、殺人事件にもならないのであれば何を見せられているのかワカラナイ。

視線』は唯一良かった。ネット通販で購入した目薬をアイテムとして「視線を感じる」奇妙な現象に特化した。日常生活の中に奇妙なことが起こるようになるから奇妙で、奇妙が当然の世界では奇妙ではなくなる。『視線』は主人公の心理状態の動きやハッピーエンドに落ち着きそうな流れからのバッドエンドまで楽しめた作品。

』はラストに良い話を持ってきたけど、物語は弱く単純に面白味に欠ける。

『世にも奇妙な物語』はいつまで続くのだろうか。また新作が放送された時は観てみようかなと思う、といったところで「カット、カット」。

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