「昭和時代をもう一度」。
昭和、平成、令和時代を生きてきたが、どうしても昭和時代が好きなのだ。
テクノロジーの進化のおかげで暮らしは便利になったものの、やはり昭和が好きなのだから仕方ない。
どれだけ便利なアイテムが生活に溶け込んでみても、子供の頃に初めて家に「ビデオデッキ」が来た感動を超えることは出来ない。
VHSテープにテレビ番組を録画して楽しんでいた日々。
テープがデッキに絡まって、テープが千切れて観れなくなってしまった経験も多々ある。
早送りも巻き戻しも、今考えれば面倒臭いけれど、その「待つ時間」にワクワクしたものだ。
昭和の子供は外で遊んだ。
外を駆けずり回り、泥だらけになったものだ。
現代を生きると「スマホがないなんて考えられない」という生活スタイルに慣れてしまった。
昭和時代が好きで昭和が恋しいものの、生活スタイルを昭和に戻すことはもう出来ない。
写真だってスマホひとつでキレイな写真が撮れる。
フィルムカメラを使って写真を撮り、現像屋さんに写真現像を依頼しに行かなくてもイイのだ。
町には写真の現像屋さんやレンタルビデオ店で溢れて、公衆電話が所々に設置されてあったものだが、町の風景は変わった。
気軽に買いに行ける駄菓子屋もなくなった。
今回作ったアニメは「平成生まれの昭和番長が令和時代に大暴れする」という物語だ。
主人公の顔や格好が『夕焼け番長』と似ているのは、昭和感を彷彿させたかったからである。
『夕焼け番長』
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「マネしただけだろがぁっ!」とツッコミを入れられそうだが、「その通りです」と開き直って堂々としてやろう。
『夕焼け番長』の世界観を作品に投影させたかったのだ。
だから主人公は夕焼け道を歩く。
そして大いにケンカする。
現代のヤンキースタイルではない。
昭和番長はヤンキーでも不良でもない。
昭和を愛する中学二年生「時代 昭和(ときしろ あきかず)」なのだ。
昭和番長は、昭和時代の漫画を読み、昭和時代の映画を観て、昭和時代の遊びをして、昭和を謳歌する。
昭和に生まれてこなかった彼が可哀相でもあるが、昭和時代に生まれていたら「明治番長」になっていた可能性もある。
そしたら「時代 明治(ときしろ あきはる)」と名乗っていたのかもしれない。
いや彼は昭和を愛するために生まれてきた男なのだ!!
そんな昭和番長の活躍をご覧下さい。
『昭和番長』
上映時間5分28秒 |
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