奈良県に滞在中の僕は美術館に行こうと思った。
奈良県立美術館は次の企画展まで休館中だということで、それならば博物館にでも行って仏像でも観ようかと思った。
しかしながら僕はといえば近鉄桜井駅からJRに乗り換えて、三輪駅で下車をしたのだった。
この日は三連休最終日の月曜日であった。美術館や博物館というのは月曜日が定休日なところが多く、月曜日が祝日の場合は翌日火曜日が休館になる。
翌日は東大寺に大仏を拝みに奈良駅に行く予定であった。
月曜日は高校の同級生と17時から大和八木駅で一緒に飲む約束をしていたので、奈良駅の博物館には東大寺へ行くついでの火曜日にした方がいいだろうと思った。だが、おっとどっこい火曜日は祝日明けで博物館は休館なのだ。
僕は奈良県立美術館と博物館に行くことを諦めて、今回は他の美術館に行くことにしたのだ。
近鉄大和八木駅から割と近い、JR三輪駅の『喜多美術館』に行くことに決めた。
決め手となったのはピカソやゴッホの絵が公開されていること。
JR三輪駅を降りてトボトボ歩いていく。
残暑の蒸し暑い中、田舎道にその美術館は見えた。
喜多美術館には、ピカソ、ゴッホ、ルノワール、藤田嗣治、ウォーホール等、数々の著名なアーティスト達の作品が展示されている。
奈良県の小さな美術館で偉大なるアーティスト達の作品を拝めるのは有難いことである。
ピカソの『顔』、ゴッホの『綱干し場』を鑑賞する。
ウォーホールの『TOMATO BOX』は、やはり僕には理解出来ない。トマトケチャップの箱を8箱並べているだけである。
ただウォーホールのようにアートをきっちりとビジネスとして展開していく方法には興味があるが。
アンディ・ウォーホル展 永遠の15分 Andy Warhol: 15 Minutes Eternal
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理解できないが実績や評価されているアーティストをただ単純に思考停止させて「理解出来ない」と決め込むのはもったいない。何故、彼が成功しているのか?を考えていくことに、作品を通して自分の血や骨へと変える学びがあるものだ。
小さな美術館ではあったが、それまでの道中や美術館の空間等、なかなか面白い体験のひとつになった。
日本のどこかを旅した時は大きな美術館へ立ち寄ることもイイが、町の風景に触れて、ご当地の食べものを食したりしながら、冒険感覚で小さな美術館へ訪れてみることもひとつの楽しみになるのではないだろうか。
ペットボトルの水しか飲んでなかったけどね・・・。
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