注目の記事 PICK UP!

ナナフシギ(著)『列島怪談 あなたの地域の一番怖い話』を読んだのだ。

ナフシギの最恐ベストセレクション 列島怪談 あなたの地域の一番怖い話』を読んだのだ。

『ナナフシギの最恐ベストセレクション 列島怪談 あなたの地域の一番怖い話』

ナナフシギ (著)

Amazon

Kindle

 

ナナフシギの最恐ベストセレクション 列島怪談 あなたの地域の一番怖い話

 
YouTubeでオカルト系の動画を配信しているナナフシギの怪談を集めた著書を読んだ。

怪談を一日中聴きまくっている僕は、もちろん人気のYouTubeチャンネル『ナナフシギ【公式】』とサブチャンネル『ナナフシギの裏フシギ』も観ている。

そんなナナフシギの怪談本が発売されるとなれば手にしない理由がないのだ。

しかも編集をTOCANAの元編集長・角由紀子さんが担当していて、Wで嬉しい怪談本で読まずにはいられない。

怪談本ではあるが、お笑い芸人のナナフシギが手掛けたものなので、切り口は怖いだけではなく楽しく読める怪談本に仕上がっている。

大赤見ノヴさんと吉田猛々さんがそれぞれの口調で怪談を語り、読者が「文章をなぞり頭の中で想像力を働かせながら」読んでいくスタイルに動画とは違った楽しみ方を満喫することが出来る。

動画であれば語り手のスピードや緩急の付け方に身を委ねて完全な受け身の態勢で怪談を聴くことになるが、文章となると読者の読むスピードや緩急の付け方、引っ掛かる文字、読み取る言葉の向こうの想像力は人それぞれ違ってくる。

ゆっくりと味わうように言葉を噛みしめながら読む人もいれば、流すようにスピード感で読む人もいる。

怪談本は動画とは違った楽しみ方を各々が追求することが出来るのだ。

「列島怪談」と銘打った本書は日本全国の選りすぐりの怪談を集めた内容で、「関東」「近畿」「北海道」「東北」「中部」「中国・四国」「九州・沖縄」と各章に分けられ、その土地で起きた不思議な体験を集めて構成されている。

ひとつひとつのエピソードが丁度読みやすい尺で難しく語られることなく、ナナフシギならではの人柄を活かした語り口調で、誰にでも読み進みやすいように怪談を提供してくれている。

料理で例えるなら、誰にでも食べやすい味付けと分量で調理して配膳してくれるので非常に食べやすく、メニュー表を見ながら次の料理を楽しみにページをめくる喜びがあるのだ。

またそれぞれの怪談にノヴさんと猛々さんによる考察が添えられ、読者のモヤモヤをスッキリと解消してくれる心遣いまでなされている。

二人の考察があることによって、より味わい深い怪談に仕上げられているのだ。

ナナフシギのYouTubeは面白いが怪談本もまた一味違った楽しみ方を出来る。「列島怪談」ということで自分とゆかりのある土地での怪談を見つけて想像力を働かせながら読み進め考察していくのも良い。

日本列島は不思議のカタマリに包まれているのである。

関連記事

  1. 石ノ森章太郎『北斎』を読んだのだ。

  2. 『コンビニ人間』村田沙耶香著、芥川賞受賞作を読んだ。

  3. 永井豪(著)『デビルマン』を読んだのだ。

  4. 『GACKTの勝ち方』を読んだのだ。

  5. 手塚治虫版、ドストエフスキー原作の『罪と罰』を読んだのだ。

  6. 東村アキコの『かくかくしかじか』を一気読みした。

  7. 楳図かずお先生の『わたしは真悟』を読んだのだ。

  8. たつき諒先生の『私が見た未来 完全版』を読んだのだ。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ARCHIVE

PAGE TOP