TOCANAが製作した「事故物件」を題材にした本作を観たのだ。
『真・事故物件 本当に怖い住民たち』 最恐最悪の壮絶な事故物件。 グロまみれのスプラッターてんこ盛り。 監督:佐々木勝己 出演:海老野心 小野健斗 渋江譲二 |
とある企画で事故物件に住むことになったYouTuberたちが体験する、残虐描写を限界まで満載して描いたバイオレンスホラー。
オカルトメディア「TOCANA」が製作。
監督・脚本は、数々の短編スプラッター映画で注目を集めた佐々木勝己。
出演は、ガールズユニット「Five emotion」の海老野心、『天装戦隊ゴセイジャー』シリーズなどの小野健斗、グラビアアイドルの小島みゆ、RaMu、渋江譲二、岸端正浩、島田秀平。
2021年製作/79分/R15+/日本
配給:TOCANA
「事故物件で生活して幽霊を撮影するまで帰れない」という企画に無理矢理参加させられた惨二人のYouTuberの女性たち。
彼女たちはバラバラ殺人の事件現場となったアパートへ向かうが、アパートに潜んでいたのは悪霊だけではなく、やがて彼女たちに想像を絶する恐怖と苦痛が襲い掛かる。
壮絶な事故物件。限られた登場人物とアパートを舞台にした限られた空間で巻き起こる怪奇現象。グロ表現満載のスプラッターてんこ盛りで、心霊系の映画かと思っていたら大間違い。三人の女性たちが、とにかくグロまみれ。
なるほど、ここまで振り切ってくれれば観ている側も観る態勢になれる。『事故物件 恐い間取り』という映画ではリアルな内容だと思っていたらメチャクチャな内容でガッカリしたが、本作のように最初からブッ飛んだ描写をしてくれれば受け入れやすい。
しかし心霊ものと勘違いして観たライトな層には刺激が強過ぎるかもしれない。
悪霊と人怖を織り交ぜた恐怖が三人のYouTuberの女性に襲いかかり、最後は血まみれの内臓剥き出しの大バトルに発展する。
「こんな事故物件住みたくない!」と絶対的に思わせる残虐アパートで、一刻も早く退去したくなる。
アパートの住人とYouTuberのマネージャーがグルだった設定もイイ。
女性たちが男に復讐をするタランティーノの『デス・プルーフ in グラインドハウス』を彷彿とさせるオチには笑えたが、ダラダラ終えたり変な余韻を残すことなくスッキリ終わらせてくれた「THE END」に清々しさを感じた。
劇中内で流れる楽曲にもカタルシスがあり、邦画で思いっきりグロ描写をやってくれた逸品であった、といったところで「カット、カット」。
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