記念すべく「みうらじゅん」さんと「いとうせいこう」さんの「見仏記」の第一弾DVDを観たのだ。
『TV見仏記1 京都編』 |
え?冒頭から?・・・いとうせいこうさんのナレーションで始まる(意外)。しかも最初は仏像関係なく京都の御髪神社に訪れる。
何かいつもの「見仏記」と違う。しかも街並みを紹介しながら歩き、まるで「街ぶら」のように地元の人に声をかける。
いつもの「見仏記」は街並み紹介等すっぽかし、地元の人との触れ合いなんて容赦なく省く。
さすがに第一弾となる今回の「見仏記」ではカタチが定まっていないので、仏像よりも、その他のことが多く紹介されている。
本来の「見仏記」は「仏像」から「仏像」へと「仏像」だけに焦点を当て、その他のものには目もくれないストロングスタイル。
第一弾は「街ぶら」要素が垣間見れて逆に新鮮である。
ってか、こっちの方が好みなんですけどぉ~!!
純度仏像100%はマニアにとっては「ヨダレだらだら」かもしれないが、僕みたいな者にとっては「街ぶら」も楽しみたいし、仏像50%でもイイんですよね~。
ふと思ったが「見仏記」の人気の秘密は『孤独のグルメ』的な、街をぶらぶら歩いて気になった寺で「仏像」を拝むゆる~い感じがイイ。
「みうらじゅん」さんと「いとうせいこう」さんの夫婦漫才のような掛け合いを聴きながら紹介されていく「仏像」に心奪われ、視聴者も興味津々に「仏像」を拝みながら二人のトークに聴き入る。
「見仏記」の第一弾は決して古いモノではなく、僕にとっては至って新鮮。
月輪寺に向かう途中の山道で、疲れ果てながら登っていく二人の姿も面白い。
「仏像」以外の紹介がなされていく二人のトークは、やはりくだらないが新鮮なのだ。
20年以上前から全然変わりなく色褪せない二人のトークに少しばかりの感動を覚える。
京都の街並みを歩きながら「仏像」を求めて寺から寺へと渡り歩く。
「仏像」を前に二人が思ったままの感想を述べる。本当に頭に思いついたままの感想だから凄い。
「仏像」を愛してやまない二人が、まるで「子供が純粋にオモチャを楽しむ」ように「怪獣を見て、スゲ~」と思うように、純粋無垢に「仏像」鑑賞を楽しんでいる。
「見仏記」の第一弾は現在のスタイルが確立する前だから、なお面白いと感じる。もしかしたら二人も手探りな状態で番組を成立させようとしているのかもしれない。
最後の最後も「いとうせいこう」さんのナレーションで締めくくる。珍しいエンディングだ。
だが根底に流れる仏像愛は第一弾からずっと変わることはない。
全国各地を仏像を求めて旅する二人の姿は少年のようにキラキラ輝いている。
この記事へのコメントはありません。