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『浦沢直樹展で落ち込む男』東京アート巡り・その③

てさて岡本太郎記念館で爆発してきた僕は、続いて日本を代表する漫画家である『浦沢直樹展』の開催場所へとムフムフと鼻息を荒げながら向かうのであった。

個人的に浦沢直樹作品で夢中になって読んだのは『20世紀少年』。ありゃ、ハマッたですよ。

浦沢直樹展』は、世田谷文学館にて開催されていた。

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なんだかワクワクする。

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ワクワクしながら鼻息を荒げて、僕は夢中で浦沢直樹を体感してきた。現在までの生原稿の数々と、デビュー前の少年時代に描いていたノートまで、浦沢直樹の「描いて描いて描きまくる」が詰まっていた。

そりゃ、プロの生原稿はすごかった。めちゃんこウマイし、ペンの線が流れるように活き活きと生きている。何十年も第一線で描いてきた一流の漫画家である。それはもう桁違いにレベルが違う。


一切の妥協を許してない感じがする。締切もあるから大変なんだろうけど、原稿から放たれてるエネルギーがハンパなく凄い。


正直、僕は落ち込んだのだ。圧倒的な作品に打ちのめされた。自分も絵を描いて、作品がたまったら、いつか個展をしたいなんて考えていた。だが自分の作品が恥ずかしくなってやめようと思った。もう絵を描くのもやめようと思った。こんなの見せられたら、「まいりました」って尻尾巻いて逃げちゃう。「自分も個展したい」なんて簡単に思って恥ずかしい。浦沢直樹の鼻くそにも及ばない。今後、絵を描こうなんて気を起こしたら、浦沢直樹の生原稿が僕の目の前でぐるぐる飛び交って、きっと僕を落ち込ませ続ける。

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作品を見て刺激を受けるかと思ったら、もうフニャチン。ビンビンにはなれない。とっととパンツを履いて帰るっきゃない。

ひとつひとつがすごく丁寧だった。

プロの情熱と技術とプライドが原稿に詰まっている。

恐ろしい。

藤子不二雄の『まんが道』のあるシーンで、藤子不二雄の二人が手塚治虫先生の生原稿を見て驚愕していた感じ。

浦沢直樹 描いて描いて描きまくる (原画集・イラストブック)

浦沢 直樹 (著), スタジオナッツ (著)

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何気なく漫画を読んでいると、その漫画家の絵の上手さまで真剣に見ていない。コミックだと、そこまで気にして見ないから、物語をすらすらと読んで終わってしまう。

展示というのはマジマジ見ちゃうから、溜め息がもれるほど凄いですよ。

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僕は勢いで絵を描いちゃう感じだから、これほど丁寧な一級品を見せられちゃうとまぁ落ち込むわ。

ってことで浦沢直樹展に行って、落ち込んでしまった僕なのであった・・・・。

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