創建約1400年もの歴史を誇る信州を代表する仏教寺である善光寺で開催中の、『小松美羽展 ~霊性とマンダラ~』に行ってきたのだ。
善光寺前立本尊御開帳記念ということで善光寺を参拝、堪能した後、善光寺史料館に向かう。
善光寺史料館がある日本忠霊殿は、戊辰戦争から第二次世界大戦に至る240万余柱の戦没者を祀っている、日本唯一の仏式による霊廟である。
日本忠霊殿に併設された善光寺史料館に。
資料館の他の展示物はNGだが、有難いことに「小松美羽展」は写真撮影OK。
4年程前に軽井沢に「小松美羽展」を見に行った以来である。
作品の展示はやはり会場の雰囲気が変わるだけで印象も変わる。
『仁王狛犬』は、仁王の立ち姿をした狛犬。
迫力はあるが可愛らしさもある。
参拝する人々の平安と健康を祈り、邪気を祓い跳ねのけてくれるという。
仁王狛犬に挟まれ飾られているのが、昨年に小松美羽さんが善光寺でライブペインティングを披露して奉納した作品である。
金色に輝く作品から、小松美羽さんの祈りが込められたパワーが伝わってくる。
全身全霊で描いたライブペインティングは感動的だ。
善光寺奉納の三つの作品と仁王狛犬を合わせてみると。
疲れた身体が癒され、心が浄化されていきそうである。
『NEXT MANADARA ~ 魂の故郷』は、高野山の三賓院に滞在して描き上げた作品。
周囲を囲むのは空海を導いた山犬の姿で、八葉の蜂と言われる結界が花びらで表現され、中央にある魂の故郷に向かっているという。
「NEXT MANDARA」を囲むのは、可愛らしく凛々しい狛犬。
小松美羽さんのライブペインティング時での衣装も飾られていた。
そして中央に展示されているのが、『大河への道』。
「大望を胸に歩き出すことに年齢は関係なく、その時にどんな役割を全うしなくてはならないのか、その壁にぶち当たった時に、迷いを祓い、正しい道へと導かれていく」ということを表した作品である。
小松美羽さんの祈りが込められた作品たち。
善光寺御開帳記念に開催された「小松美羽展」。何か特別な想いに駆られる貴重な展覧会は、美術館等で鑑賞するのとでは違った空気感があり、良い体験になった。
7年に一度の善光寺御開帳を、小松美羽さんの作品の神獣たちが祝い喜んでいるかのようにも見えるのだ。
そういえばこの日、僕が着て行ったTシャツには小松美羽さんの描かれた神獣が。
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