文学の風に吹かれて歩く神保町。
う~ん、実に20年ぶりなのだ。20年前、東京に住んでた僕は、よく神保町をてくてく歩いていたもんだ。
好きなアーティストや映画の本などを買って、ムフフとニヤけて古本を漁っていたのだな。
12日、僕は『ダリ展』をダリダリと観て、「なるほど、ダリダリだな」と刺激を受けて
そっからキングコング西野さんの『えんとつ町のプペル展』で、さらに刺激を受けてプペってドキドキしてきた。
さて、そこから向かった先は古書街、天下御免の神保町。
神保町に着いた時には、もう辺りは真っ暗。17時にもなると暗くなっちまう、季節。
前日の夜から一睡もせず、食べたものは朝におにぎり二つ。さすがにお腹が空いて、吉牛で豚玉丼を喰らった。
さてさて、とっとと古書店を巡る。営業時間も気にしながらスピーディーに見て回った。
しかしながら断捨離をしているので、コレクションをするために本は買いたくない。
昔の僕なら長渕剛のライブのパンフとか音楽雑誌とか、松田優作の映画雑誌とかね、鼻息をフンフンさせて探したわ。
でももうコレクションはキリがないからイイんだ!
一度集めだしたら終わりがないんだ!
家の中がモノで溢れかえって、仕方ないわ!
だから今の僕は、ちゃんと「読みたいもの」しか買わない。読んでみて、必要なくなったらバイバイ。ずっとバイバイ出来ない本もいっぱいあるけどね。
じゃあ結局、何を買ったかって?三省堂書店で、又吉直樹の『夜を乗り越える』。
しかもサイン本。
は?!!ってか三省堂書店って、古本屋ちゃうやん!!
古書街にわざわざ行って、新しいの買ってるやん!
どこでも買えたやつやん!
神保町で、この一冊しか買ってへんやん!
でもね三省堂書店、すんげー人でいっぱいでした。大盛況です。本が好きな人いっぱいいて、嬉しくなりました。レジは長蛇の列ですもん。いや、本当に楽しい書店です。またゆっくりと店内を見たいですね。
それでその後、新宿に行ったのです。そして僕が行ったのはブックオフ。
は??
神保町で古本一冊も買ってないのに
新宿のブックオフ??
ふざけんじゃねーぞ!!
それでここで僕は二冊、本を買いました。
一冊目は、椎名誠の『ぼくがいま、死について思うこと』の文庫本。
20年前、僕は椎名誠の本を読み漁っていました。『黄金時代』という本を読んで、めっちゃ面白くて興奮しまくりました。そして『哀愁の町に霧が降るのだ』や『岳物語』など、私小説を読むのが好きでした。哀愁の町に霧が降るのだ』で住んでいたアパートの小岩を、ウロウロと歩き回ったこともあります。
椎名誠のサイン会に行ったこともあります。
フツーはニコニコしてサイン会をするものだけど、椎名誠はそんな感じではなく、その威圧感に圧倒されて僕は金玉が委縮しました。
椎名誠のあやしい探検隊のビデオを集めたり、椎名誠の影響を受けてこの時期、僕もアウトドアにハマり、キャンプ用品を買い漁ったり、仕事をサボッて山登りをしたりしていました。
その椎名誠も70歳かぁと思い、再び椎名作品を読んでみようと買いました。
二冊目は、ダリ展に行ったということでダリの画集を買いました。
ちょっと、ダリについてお勉強したいと思います。
神保町の古書街、全然巡ってへんやん!
というツッコミは受け流して、僕のこの日の東京巡りは幕を閉じるのでした。
いやぁ、楽しかった。
この記事へのコメントはありません。