箱根にあるポーラ美術館に行ってきたが、凄くキレイな美術館であった。
一日のんびり過ごすには、とてもイイ場所である。
もう一度行きたくなる美術館であるが、今回はのんびりと過ごす時間がなく残念。
オススメの美術館だ。
『ポーラ美術館ガイドブック きょうは一日 ポーラ美術館で。 箱根の自然と名作アートに親しむ』公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館 (監修) |
ポーラ美術館に行ったのは7月の1日。今回の目的はピカソであった。
シャガールのことは、殆ど知らない。
パブロ・ピカソ(1881-1973)とマルク・シャガール(1887-1985)は、20世紀を代表する芸術家である。
この二人が同じ時代を生きていたというのは面白い。独自の世界を持つ二人の作品の競演は、なかなか面白い企画である。
彼らは親しかったのか、ライバル関係にあったのか。
実際に二人が交流があったのは幾つかの資料が残っているというが、特に二人の仲が良かったというわけではないようだ。
6歳違いで生まれ、異国からパリに来て絵を描き、共に90歳を超えるまで長生きした。そんなピカソとシャガールが一緒に語られることは、これまで殆どなかったという。
作品を通してピカソとシャガールの対話が始まる。
対照的な二人であるが、今回の展示テーマのように「愛」や「平和」という主題においては共通する取り組みが見られる。
作品約80点から、彼らの芸術の本質に迫る。
だがピカソ目的で来ている僕には、ピカソの作品数が少なかったと感じた。
山梨で一昨年に見た『ピカソ展』は迫力があったが。
一人を主体にした展覧会ではなく、二人にスポットライトを当てて見せていくので、やむを得ないが。
会場を分割して地下1階と地下2階で展示していたので、少なく見えたのかもしれない。
会場が二つあるのは凄いが、一つの場所に集約していた方が迫力はあった気がする。
混雑を考えれば、ゆっくりとゆったりと見れるスペースがあった方がイイのは確かだ。
『ゲルニカ』の巨大タペストリーも展示していたが、タペストリーでは感動出来ない。壁画だからこその迫力と感動なのだ。
いつかはスペインで実際に壁画を見てみたい。
ポーラ美術館は本当にキレイだった。空気も澄んでいて、美術鑑賞をしながら心と体を癒すには絶好の場所である。
他の展示は見なかったが、美術館でゆっくりと時間を過ごしたい方なら、とてもイイ場所なのだ。
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