11月、今年もあと二か月。
早いもんだ。なかなか充実した一年だった。
映画の撮影や編集もあるので、残り二か月も充実することだろう。
では、映画のレビューを。
『殺人ワークショップ』 発想の面白さと無名の役者を 使ったリアルが最高! 監督:白石晃士 出演:宇野祥平, 木内彬子, 西村美恵,徳留秀利, 伊藤麻美 |
『カメラを止めるな!』と同じくENBUゼミナールのワークショップで生まれた作品。
殺人を教えるという奇抜な発想が面白い。発想だけでガッカリさせることなく、しっかりとした物語の展開に惹き込まれる。
講師役の宇野祥平さんの演技も非常に素晴らしく、淡々と冷めきった感じの会話が男の狂気と暴力性を引き立たせているのだ。
結末まで退屈することのない作品。
『エル・マリアッチ』 ロドリゲスの出世デビュー作! 低予算アクションが面白い! 監督:ロバート・ロドリゲス 出演:カルロス・ガラルド, コンスエロ・ゴメス,ヤイミ・デ・オヨス, ピーター・マルカルド,レイノル・マーティネス |
「え?こんなヤツが主役なの?」低予算のニオイを感じさせながらも、アクションと物語の展開が面白い。
マリアッチという男の情報が「ギターケースに銃を入れた黒い服」という、めちゃんこ薄っぺらい情報だけ。
写真等で確認もしないのでギターケースを持った別のマリアッチが狙われてしまう。そんな浅はかなストーリーが「まぁいいか」と思えるぐらいに楽しい。
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』 特殊メイクと名演は素晴らしい。 物語は退屈。 監督:ジョーライト 出演:ゲイリー・オールドマン,クリスティン・スコット・トーマス, リリー・ジェームズ |
ゲイリー・オールドマンの特殊メイクと名演が素晴らしく、チャーチルの詳細な人柄は知らないが、チャーチルがそこに存在しているようにしか見えない。
特殊メイクアーティストの辻一弘さんがオスカーを獲ったのも日本でも大きな話題になった。
しかし元々チャーチルに興味があるわけでもないので、退屈であった。
『ボクの妻と結婚してください。』 展開に疑問。 登場人物が皆イイ人なことも。 監督:三宅喜重 出演:織田裕二, 吉田羊, 原田泰造 |
余命ものは感動お泣かせを押し売りしてくるのでジャンルとしては好きではない。好みではないが、織田裕二が好きなので観てみることに。
本作の内容は悪くない。テレビの放送作家をしている主人公が余命最期に考えた企画が「僕の妻と結婚してください」というものだ。
途中までは良かった。少し涙腺がゆるみそうになったのは事実。
だが妻に病気の事がバレるくだりが、あまりにも簡単過ぎて「は????」と思った。そんなにすぐにバレるの??
わざと浮気現場を仕組んでスキャンダルになってしまう展開も、「は????」と思った。
どれもこれもが、ご都合主義のチープな展開。
そこで僕の涙腺はギュッ!と閉まり、泣かせようとする仕掛けに乗ることが出来なかった。
「僕、ガンなんです!」そんな大声で言われたら、ただただ困るではないか。
余命ものが好きな人やキラキラ感動物語が好きな人は、きっと涙するだろう。
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