映画の編集作業に入ると、酒も飲まない、飯も食わないので、頑張って増やした体重が瞬く間に減っていくのだ。
なかなか映画を観る時間もなくブログも書けないが、ちょいとレビューを。
『ポゼッション』 実話だとすると怖い。 驚くほどの展開はない。 監督:オーレ・ボールネダル 出演:ジェフリー・ディーン・モーガン,キーラ・セジウィック, ナターシャ・カリス |
少女が悪霊に取り憑かれるのは実話だと怖いが、映画としてはよくあるパターン。
少女がどんどん変貌したり、悪霊祓いをしたり、つまらないわけではないが驚くほどの展開ではない。
『テラフォーマーズ』 評判よりは悪くなかった。 だがテンポが悪い。 監督:三池崇史 出演:伊藤英明, 武井咲, 山下智久 |
原作の漫画は読んでおらず、原作との違い云々はわからない。
巷では酷評されていた作品ではあるが、思っていたよりも悪くはなかった。
しかし邦画の悪いクセで人間ドラマを見せようとすると必ずテンポが悪くなる。
もっと痛快に敵と戦い、もっと豪快に暴れて欲しい。
大体そんな人間ドラマで感動しない。感動なんていらねぇ。もっと暴れて戦ってくれよ。
『孤狼の血』 面白かった!! 松坂桃李がイイ!! 監督:白石和彌 出演:役所広司, 松坂桃李, 真木よう子 |
昭和の任侠映画を、めいっぱいヤッてくれて面白かった。
役所広司は文句なしにいつでも上手いのだが、本作では松坂桃李が良かった。物語の中で変貌していく松坂桃李が観ていて面白い。
昭和のスターのように迫力ある顔面を持った役者はいないが、内面から出る暴力性を繊細かつ大胆に演じていた松坂桃李は、ただの二枚目俳優ではない。
白石和彌監督の映画にハズレなし!!
『blank13』 独特の感性を持つ斎藤工監督。 ズルい程のキャスティング。 監督:齊藤工 出演:高橋一生, 松岡茉優, 斎藤工 |
斎藤工の感性、お笑い感覚は優れている。
本作での初監督作品は、独特の感性で淡々と描いている。
キャスティングがズルい程に良過ぎた。高橋一生、斎藤工自身。二人の共演で女性ファンにとっては最高なものだ。演技超絶上手いバケモノ級のリリー・フランキー。『勝手にふるえてろ』で最高の演技を魅せた松岡茉優。脇役陣も「ちょっと狙いすぎやろ~」という魅力ある個性的な役者ばかり。
気になった箇所はオープニングで「火葬」についての説明文が出てくるところ。「火葬」について説明した割に、葬式のシーンは長く描かれているが、「火葬」が物語に活きてくることはない。文章で説明する形式も好きではない。
実話を基に作られているが、大したドラマがあるわけではない。彼らに焦点を当てるのも面白いとは思うが、テレビのドキュメンタリーを観ている方がよっぽど面白い。
最期に「〇〇に捧ぐ」と実在の父子の写真が出たが、感動を押し付けられているようでアレはいらない。
斎藤工監督の独特の感性、視点、表現は面白いが、イマイチであった。
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