映画を観るよりも筋トレ動画を観る時間が多くなってしまった近頃。
SNSを全然見なくなったり、試しに毎日摂取していた酒とコーヒー(一日4、5杯)をやめてみたら、すんなりとやめることが出来た。
完全にやめる必要もないので一週間に一度は酒もコーヒーも飲む日を作る。
空いた時間にガッツリと映画も観ていくとする。
『サンゲリア』 随所に見られる素晴らしい演出。 サメ 対 ゾンビは必見!! 監督:ルチオ・フルチ 出演:イアン・マッカロク, ティサ・ファロー, リチャード・ジョンソン, オルガ・カルラトス, アウレッタ・ゲイ |
冒頭『ZOMBIE2』とタイトルが出て戸惑う。
「『サンゲリア』じゃないの~?」、特にジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』の続編という感じでもなさそうだが・・・。その辺の事情は詳しくないので不明。
途中で流れる間の抜けた軽い音楽に何故か心地良さを感じる。
物語上絶対に必要のないところで何の躊躇もなく女性が全裸になったりして思わず失笑。
見どころは海中でのサメ 対 ゾンビ。
サメのカラダに噛みつき肉を喰いちぎるゾンビにぶったまげた。
海中は意外だったが、土の中から手が出てくるシーンは最高!
随所に素晴らしい演出があり、観ている者の心をくすぐってくれるのだ。
ラストも非常に良かった。
『カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」』 カメ止めファンへのサービス映画。 上田監督の脚本はお見事! 監督:中泉裕矢 出演:真魚,濱津隆之,しゅはまはるみ,秋山ゆずき |
一世を風靡した『カメラを止めるな!』のスピンオフ。
上田監督は本作では監督ではなく製作総指揮と脚本を務める。
カメ止めファンが喜ぶサービス的な映画だという印象で、それなりに面白くて上田監督の脚本力はやはり凄い。
元祖『カメラを止めるな!』は言わば本気の結集だったが、本作はかなりゆるい笑い。
前作では本気でワンカットゾンビものを撮影するにあたって繰り広げられるドラマやトラブルが、本気になればなる程にどんどん笑いになった。
その本気さが本作では見られない。
どこかしらウケを狙いにいっている感が丸わかりで、ゆるい笑いになっていた。決してそれが悪いわけではなく、スピンオフの映画としては十分に良く出来ている。
だけど物足りなさを感じるのも事実だ。
元祖カメ止め以上の本気さや驚き、笑い、意外性はなかった。
不器用さや一生懸命、本気さが魅力的だった「カメ止め」だったが、スピンオフでは、器用さや余裕、ゆるさが見えた。
とは言え、このスタッフ、キャスト陣で作品を作ってくれることは喜ばしいこと。
『バタリアン』 絶体絶命の大ピンチ! バタリアンの無敵さに面白さも倍増!! 監督:ダン・オバノン 出演:クルー・ギャラガー, ジェームズ・カレン, ドン・カルファ, トム・マシューズ, ビバリー・ランドルフ |
『サンゲリア』は『ゾンビ2』とタイトルが出てきたが、『バタリアン』では『リターン・オブ・ザ・リビングデッド』と出てきた。これもまたロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』にインスパイアされた作品なのだろうか。
劇中でも物語を形成していくうえで重要なセリフに『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』について語る部分がある。
『バタリアン』は激しくコメディ要素が大きいので、続編という解釈よりはパロディという位置づけか。
多くのゾンビ映画ではゾンビの弱点が頭部であるが、バタリアンは頭部を攻撃しても効かない。カラダをバラバラにしようが関係ない。何をどうしたって無敵なのだ。
その無敵さが面白さを倍増させる。しかもバタリアンは言語を話すから厄介だ。
ゾンビが人に噛みつき肉を喰らいつくすのに対して、バタリアンは人の脳みそを食べる。
人の頭を噛みしだく恐ろしさったら、ありゃしない。
物語はピンチを切り抜けていくどころか、どんどんピンチがやってきて絶体絶命の大ピンチになる!
ラストの結末も非常にバカげてトンチが効いていて面白いのだ。
『ギフト』 ケイト・ブランシェットの繊細な演技が魅力。 ミステリーでありながらも、最後は泣けたぜ! 監督:サム・ライミ 出演:ケイト・ブランシェット, ジョヴァンニ・リビシ, キアヌ・リーブス |
サム・ライミ監督の作品で以前から観ようと思いつつも、やっと観た。
ケイト・ブランシェットの繊細な演技が非常に良かった。
心の動揺や心理状態を台詞はなくても表情や一筋の涙、母としての強さや女性としての弱さを見事に表現した繊細な演技が素晴らしく良かった。
キャスティングで違和感があったのは、キアヌ・リーヴスだ。
乱暴で野蛮な役柄だが「何故、キアヌ?」と違和感があった。
大事な役柄ではあるが、もっと無名な役者が演じた方が怖さが際立つ。
キアヌを配役するなら学校の先生役の方が良かったんじゃないかと個人的には思った。
物語はミステリーでありながらもサム・ライミ監督ならではのホラー表現もあり、次々と起こる展開に没入させてくれて最後には何故かほんのりと感動して泣けちゃう作品。
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