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竹久夢二美術館『竹久夢二 描き文字のデザイン ―大正ロマンのハンドレタリング― 』

生美術館に隣接している竹久夢二美術館へ。「まさに一粒で二度美味しい」美術館だ。

 

竹久夢二 描き文字のデザイン ―大正ロマンのハンドレタリング―

 
竹久夢二という名前は知っているが、詳しくは知らない。

前知識もなく竹久夢二の世界へと飛び込んで行く。

今回の展示内容のテーマは「描き文字のデザイン」ということで、画家として活動していた竹久夢二のグラフィック・デザイナーとしての才能に焦点を当てている。

竹久夢二は1884(明治17)年に生まれ、大正を経て1934(昭和9)年に49歳11ヶ月で逝去した。

展示された作品には確かに「描き文字のデザイン」と題したように見事な作品群が並んでいる。

間違いなく日本の近代グラフィック・デザインの草分けの一人として活動していたのだ。

竹久夢二は多くの美人画を描き、「夢二式美人」と呼ばれたという。

色白な肌と大きな瞳に曲線的で華奢な身体。そして憂いを持った表情が特徴的だ。

明治末〜大正時代に一世を風靡した「夢二式美人」を現代人として見た時に、決して現代における美人ではないと思うが、それは江戸時代の「浮世絵美人」である歌麿の作品であっても現代の人たちの想像する美人とは違うのだ。

しかし、その時代においての美人画を鑑賞することは感慨深く、僕たちの祖先が胸をときめかせたように、僕もまた遠い夕焼けを追いかける。

竹久夢二が時を超えて愛されるように、しとやかな佇まいは日本人にとって普遍的なものなのだ。

東京都文京区を訪れた際には、是非とも足を運んでいただきたい竹久夢二美術館。

また常設ルームにて「高畠華宵(たかばたけかしょう)」展を鑑賞することが出来る。

大正~昭和初期にかけて挿絵画家として活躍した高畠華宵の作品は、繊細で美しく見惚れてしまいそうな描写に心奪われる。

写真には残らない美しさが絵を通して伝わってくるのだ。

遺伝子レベルで記憶された日本の美が懐かしく甦る。

さて今回、竹久夢二美術館を訪れ、また隣接された弥生美術館を堪能して、作品を鑑賞する楽しみはもちろんのこと、美術館そのものの建物を楽しむこともオススメしたい。

作品は展示会場によっても印象が変わる。演出や配列によっても見え方は変わってくるだろう。建物の雰囲気や空気感にも作品を鑑賞する気分に影響があるのではないだろうか。

展示作品を鑑賞する際は、その雰囲気をも一緒に味わっていただいきたい。

時代を超えて作品と現代人が対峙した時に、作品は永久不滅のものとなる。

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