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『ドライヴ』『七つの会議』を観たのだ。

やぁ、映画って本当にいいものですね、と映画評論家の水野晴郎は生前そう言った。

その言葉は真実だった。

映画監督も務めた水野晴郎の『シベリア超特急』は、その言葉を台無しにしたが、映画を観れば観る程に言葉の意味が深く心に突き刺さる。

ありがとう、水野晴郎さん。

それでは、映画のレビューを。 

『ドライヴ
カンヌで監督賞を受賞した本作。
物語の面白さはもちろんアート性が魅力。
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリングキャリー・マリガンブライアン・クランストン

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多くを物語らない主人公の男は、好意を寄せる女性に微笑みで応える。心情を表した、その空気感が何とも素敵だ。

ドライブテクニックは超一流ケンカもやたらと強いが、加減を知らないから相手をぐっちゃぐっちゃになるまで殺し潰す。

映画の内容も面白い。すこぶる面白い。そしてこの映画の魅力は美しきアート性にある

暴力シーンが行われている中、周囲の女性たちがストップモーションになっているという変わった演出。女性たちは悲鳴をあげたり逃げ出したりすることなく、傍観者でありながら美術セットの一部であるかのように存在する。

エレベーター内には主人公と女性と、暗殺に来た男との三人だけ。主人公は暗殺に来た男を仕留める前に、女性に初めての口づけをする。照明が変わり二人だけのロマンティックが映し出されて、次の瞬間に残忍な暴力。女性はエレベーターを降りると呆然とした表情で主人公を見る。主人公は何も言えず動けず、言い訳出来ないまま女性を見たまま立ち尽くす。やがてエレベーターの扉が閉まる。

駐車場での暴力は、地面に伸びた影だけでひたすらに暴力を見せる。北野映画で観たような演出でもあるが、この映画の魅力は物語の面白さとアート性だ。

また随所に流れる音楽も効果的で、カンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品であるのは納得である。

『七つの会議
強烈な個性を持つ役者陣が起こす、
面白さが増す刺激的な化学反応。
監督:福澤克雄
出演:野村萬斎香川照之及川光博

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TVドラマでは高視聴率連発の大人気作家池井戸潤が原作した小説の映画化。

小説は全然読んだことないけど、僕もドラマで観る池井戸潤作品は好きだ。だから映画も観る。

『七つの会議』の出演者をよく知らないで観ていたが、そうそうたるメンバー。池井戸作品お馴染みの香川照之をはじめ、ドラマを観ていたファンにとっては顔なじみのメンバーが勢揃い

主人公が誰だかも知らないで観ていたので、及川光博が主人公だと思いながらずっと観ていたら、ぐうたら社員役の野村萬斎が主人公だったなんて途中まで全然気づかなかった。

それにしても狂言の能楽師である野村萬斎をはじめ、香川照之や片岡愛之助という歌舞伎役者を揃えて、また落語家の立川談春と春風亭昇太、芸人の藤森慎吾、ミュージシャンの世良公則や及川光博といった多種多様な世界から魅力的な方々を迎えている。

それぞれの個性的な顔つき、癖のある台詞回し、個々が強烈な個性を発しながら刺激的な化学反応を起こしている。個々は決して作品の邪魔にならない、映画を面白くさせるスパイスとして絶妙な味付けをしている。

物語が進むにつれて色んな謎が解き明かされていく。サラリーマンたちの苦悩や汗、抱えている問題や理由、画面を通してぐいぐいと迫ってくる。さすが池井戸作品、面白い。

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