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世にも個性的な絵画による『美女』たち5選。

画にはあらゆる美女が描かれている。

世界中で、歴史を越えて、ありとあらゆる美女が描かれている。

それは「美女」という被写体そのものが、言わば芸術作品のように佇んで存在しているからなのだろうか?

「美女」は画家の創作意欲を湧き立たせて、その美しさを画家の技術と感性によってキャンバスに収めさせるのだ。

そして「美女」を描いた絵画は、多くの人たちに鑑賞されて、多くの人たちの心を虜にする。

今回は、数百年の歴史の中で世界中で描かれてきた「美女」の絵画を、僕の独断と偏見で選んだ5選を紹介させていただくことにした。

 

個性的な絵画による『美女』たち5選。

 

①『紫のドレスの婦人』シニェイ・メルシェ・パール

 

シニェイ・メルシェ・パールの1874年の作品。

発表した当時は、草木の黄緑色と鮮やかな紫のドレスの対比は不評だったらしいが、当時は「色彩表現の斬新さ」が理解されなかったのだ。

今や世界的な名画になった作品であるが、やはりどの時代にも保守的な人たちには理解されず不評となってしまうこともある。

苦悩したシニェイ・メルシェ・パールは、数年後に絵筆を折ってしまうが、その20年後には過去の作品が評価されて再び絵筆を握ることとなる。

二十年後に評価されるということは「時代が追いついてなかった」と言うことだ。

一人の大きな才能が、理解できない人たちの時代の中で潰されてしまうこともある。

花を左手に握り空を見上げる紫のドレスを着た美女は、まさに「絵になる」美女なのだ。

 

②『ビードロを吹く娘』喜多川歌麿

 

美人画といえば、浮世絵師・喜多川歌麿である。

そして数ある美人画の中でも、最も知名度が高くて人気なのが『ビードロを吹く娘』なのだ。

当時評判だった町娘を描いた作品は、時を経て10円切手にもなった。

江戸時代に浮世絵が人気を博したのは、遊里や芝居町が主に描かれていて、そこで活躍する遊女や役者は庶民の憧れの的であった。

浮世絵に描かれた美人画は、現代によるアイドルのプロマイドやポスターと同じ感覚であった。

ちなみに『ビードロを吹く娘』は、遊女ではなく市井の町娘で、振袖から見ると15歳以下の未婚の少女らしい。

喜多川歌麿

日本アートセンター (編集)

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③『オフィーリア』ジョン・エヴァレット・ミレー

 

ジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』。

シェイクスピアの「ハムレット」に登場する『オフィーリア』を描いた作品で、彼女がデンマークの川に溺れてしまう前、歌を口ずさんでいる姿を描いたものであるが、やはり風景画としてもオフィーリアの表情をとっても、この絵の美しさの破壊力はとてつもない。

絵のモデルになったのはエリザベス・シダルという女性で、ラファエル前派の画家たちによって広く描かれた人気のモデルであった。

ミレーはこの絵を描くために、服を着たままのシダルを金属製のバスタブに入れて、バスタブの下にランプの火を当てて水を温めながら描いていたが、その火が消えてシダルが寒さに震えるのにも気づかずに絵を描くことに夢中であった。

シダルはこの絵のモデルをやった後に体調を崩したので、シダルの父親がミレーに治療費を請求したという逸話がある。

 

④『世界大戦』ルネ・マグリット

 

「どこが美女やねん!」とツッコミを入れられそうではあるが、個性的な作品を選ぶとなると、違った観点から作品を選ぶのもアリだろう。

いわゆるダヴィンチの『モナ・リザ』やフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』は、誰もが選ぶ定番ものであるので、それではツマラナイ。

マグリットが描いた『世界大戦』は何故、美女であるのか?を解説していこう。

絵に描かれた女性は大戦中に兵士と結婚の約束をした若き花嫁である。

しかし相手が戦死をしたがために、純白のドレスを着た未亡人になった。

白いドレスは「純潔」、また顔の部分に描かれた紫のスミレの花束であるが、紫のスミレの花言葉は「」である。

女性の顔を隠すことによって悲しみを心に秘めた喪に服す女性の心境が描かれていて、また「愛」を言葉に出来ない奥ゆかしさが表れている。

絵を見ただけでは『世界大戦』という結びつきは想像出来ないが、その絵に込められた意味を理解すると『世界大戦』と題された絵の背景が見えてくると同時に、この絵に描かれた女性の「美しさ」が胸を打つのだ。

戦争という悲劇と女性の美しさの対比によって想像力が湧き立てられる。

ここに描かれた女性こそが、まさに「美女」であることは納得していただけたであろうか。

マグリット 光と闇に隠された素顔

森耕治 (著)

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⑤『ドラ・マールの肖像』パブロ・ピカソ

 

「どこが美女やねん!」というツッコミを再び入れられそうではあるが、この絵のモデルであるドラ・マールという女性は、列記とした美女なのである。

ちなみにドラ・マールはピカソの愛人であった。

ドラ・マールは、フランスの写真家、詩人、画家でもあった。

またピカソの有名な『泣く女』のモデルでもある。

ピカソ曰く、ドラ・マールは「感情的で、よく泣く女」であったらしい。

しかし僕に言わせれば、泣かしていたのはお前だろうと言いたい。

ピカソはモテて愛人がいっぱいいたが、女泣かせの男を僕はモテているとは思わない。

愛人全てを笑顔にしていたのなら、それはモテていることだ。

名画『泣く女』は素晴らしい大傑作ではあるが、ドラ・マールをモデルにした『笑う女』を見たかった。

ピカソが彼女を「よく笑う」女性にしていたら、なんて素敵なことだったろうか。・・・なんちゃって。

もっと知りたいピカソ 生涯と作品

松田 健児  (著)

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Photo by Timon Klauser on Unsplash

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