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何故、世界の金持ちはアートを買うのか?

百億円もするアート作品を世界の金持ちは何故、購入するのだろうか?

オークション会場でひとつのアート作品を競り合っている光景を、時折テレビ等で目にすることがある。

 
単純に「スゲ~なぁ」と感心するのだが、金持ちは何故アートを所蔵したがるのだろうか?

 

高額なアート作品


日本で有名なアート購入価格は元ZOZO社長の前澤友作さんが購入したバスキアの絵、約123億円だろう。

2019年には六本木の森アーツセンターギャラリーで『バスキア展』が開催されて、前澤さん効果もあっての大盛況で、前澤さんが所蔵する約123億円の絵も展示されていた。

その他にも前澤さんが数十億円に上るアート作品を購入する様子がテレビで放送されていたりして衝撃的であったのだが、前澤さんは「壁に余白があると埋めたくなちゃう」とそんなニュアンスの言葉を言っていたと記憶している。

その気持ちはわからないでもない。余白があると埋めたくなるのが人間心理だ。

本を読むのが購入目的ではなくて、とりあえず本棚を埋めたくなってしまう気持ち。クローゼットに洋服を埋めたくなってしまう気持ち。そんな経験は誰しもがあるのではないか?

ジェフ・クーンズの彫刻作品『ラビット』は、約100億円で落札された。

2019年、ニューヨークのクリスティーズで5月15日に競売にかけられたウサギの彫刻、現代美術家ジェフ・クーンズの作品に、存命する芸術家としては史上最高となる価格が付いたのだ。

存命する芸術家という点で最高価格であるが、やはり作者が亡くなった後というのは作品の価値も上がる。もう二度と、その作者によって作品が生み出されることがないからだ。

でもどうせならアーティストにとっては存命中に高額の評価を頂きたいものである。

ジャクソン・ポロックの『Number 17A』は約210億円。

『Number 17A』は、ポロックのドリッピングシリーズのなかでも初期の作品にあたり、絵具缶から絵具を直接滴らせるドリッピ・ペインティングと呼ばれる方法で描かれている。

レオナルド・ダ・ヴィンチの男性版モナ・リザともいわれる『サルバトール・ムンディ』は、アブダビの王族が約507億円で購入。

 

お金持ちがアートを購入する理由


さて、お金持ちがアートを購入するのには、何かしらの理由があるわけだ。

ただの見栄や散財でアートを買い漁っているわけではない。

「アートが好きだから」という理由も嘘ではないにしても、それだけでは疑問は払拭出来ない。

ZOZO元社長の前澤さんも「アートが好き」とは言っていたが、やはり自分の所蔵していた現代アート作品をオークションで売却したこともあった。資金繰りについて囁かれたが、2点の現代アート作品が約8億8000万円で売却されたという点に注目すれば、「アートは資産」になっていることがわかる。

例えば、バブル期にゴッホやルノワール等の印象派を購入した数十億円~100億円以上の価格は、現在ではどの作品も200億円以上出しても購入したいという希望者が何人もいる状態なのだ。

高額なアート作品を購入することは驚きのニュースではあるが、お金持ちは作品を所蔵する楽しみとは別に、アートへ投資することで、その後に数倍、数十倍もの価格上昇することを見込んでいるわけである。

バスキアが存命中に約170万円で購入された絵画は、2018年には約35億円で競り落とされた。35年もの間に2000倍以上の価格上昇をしたのだ。

数百万円で購入したアートが、数十年後には数十億円に化けることがある。

また高額ではなくても、まだ世に出ていないアーティストの作品を購入することは、後々の自分の目利きに対しての評価もされることだろう。

アートのオークション会場にはハリウッドスターも訪れているので、アートがなければ出逢う事のなかった交遊関係を築くことも出来る。お金持ちは肌感覚でそれらを理解しているのである。

Photo by Roberto Nickson on Unsplash

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